NIPRO

企業情報研究・開発、製造(研究紹介)

研究紹介

工場紹介

独自の製品・技術で医療現場の声に応える

ニプログループは、滋賀県草津市のライフサイエンスサイト内に、医療機器、医薬品ならびに生産技術の3つの分野の研究開発拠点を有しています。
同敷地内の医療研修施設「ニプロiMEP(institute for MEdical Practice)」では、医療従事者の方々に医療機器の使用に関わる研修を受講していただくなかで、直接声を受け止め、それを研究開発に速やかに反映させ、新たな製品開発や改良に結びつけていく体制を構築しております。
2016年12月には、札幌市に再生医療等製品の製造用の設備や消耗品などの研究開発を進める「再生医療研究開発センター」を開設。2019年3月には、東京大学医学部附属病院内に同院と締結した共同研究総括契約に基づき「東京大学・ニプロ研究開発センター」を開設し、次世代に向けた革新的医療技術・機器の開発を進めるため、専門各科の先生方と共同研究開発を始動しております。
また、埼玉県春日部市にも医薬品の研究開発拠点を有しています。
ニプログループは、これらの拠点で、ユーザーニーズに応える独創的な製品を生み出しています。

総合研究所

  • 細胞・再生医療等製品の開発
  • 血液透析医療機器の開発
  • 汎用医療機器の開発
  • 循環器・インターベンション関連製品の開発
  • 人工臓器関連製品の開発
  • 整形外科製品の開発
  • 検査・診断薬関連製品の開発
  • 酵素製品等の開発
  • 機能性医薬品容器の開発
  • 医療用硝子の開発
  • CRセンター

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細胞・再生医療等製品の開発

外傷性脊髄損傷患者の治療に用いる再生医療等製品として製造販売承認(条件及び期限付承認)を受けた「ヒト(自己)骨髄由来間葉系幹細胞」について、本承認に向けた使用成績比較調査を進めています。本製品は、患者本人の間葉系幹細胞を培養し、増殖させた細胞を静脈から移植することで、神経損傷による神経症候や、麻痺した運動機能の改善を目的とした製品です。
また、再生医療等製品の開発だけでなく、その周辺機器として培地や培養器具、凍結器具および製造設備等の開発を推進しています。これにより本製品の製造効率化とともに、本製品で培った経験と知識をもとに、様々な周辺機器を開発し販売展開を進めてまいります。


  • ヒト(自己)骨髄由来間葉系幹細胞

  • ES/iPS細胞等自動培養装置

血液透析医療機器の開発

血液中の老廃物の除去や水分調整を行うダイアライザのみならず、血液回路、単回使用透析用針、ブラッドアクセス留置用カテーテル、透析用監視装置、透析関連医薬品など、幅広い製品の開発によって、透析治療をトータルでサポートしています。
機能の中心を担う中空糸の構造や材料の検討をはじめ、抜針時の針刺し事故防止機能の付いた針など、高性能かつより安全な血液透析ができるよう、あらゆる角度で研究開発を進めています。


  • ダイアライザ

  • 血液凝固阻止剤

  • 単回使用透析用針

汎用医療機器の開発

輸液、カテーテル、不妊治療、および安全タイプのディスポーザブル医療機器(セーフティ関連)の開発を推進しています。
輸液関連ではニードルレス輸液システム、無菌輸液システムなど、カテーテル関連では長期的使用注入用埋込みポート、抗血栓性カテーテルなど、不妊治療関連では画像誘因生検キット、胚移植カテーテル、セーフティ関連では誤刺事故防止機構付きなどの高機能・高付加価値化に注力し、使いやすさと安全性を追求しています。


  • ニードルレス輸液システム

  • 長期的使用注入用埋込みポート

  • 誤刺防止機構付翼付針

循環器・インターベンション関連製品の開発

冠動脈内におこる狭窄をバルーンの拡張により治療するPTCAバルーンカテーテル、治療時に飛散した血栓・異物を捕捉する血栓捕捉カテーテル等、心臓の治療・診断などに用いる循環器関連医療機器の開発および導入に取り組んでいます。


  • PTCAバルーンカテーテル

  • 血栓捕捉カテーテル

人工臓器関連製品の開発

心臓手術中に肺の代用として血液から二酸化炭素を除去して酸素を取り込む人工肺、出血した血液の濾過回収等を行う静脈リザーバーをセットにした静脈リザーバー付膜型人工肺や、抗血栓性と耐久性を有し、流入・流出効率の良い補助人工心臓セットなどの開発、製品化に取り組んでいます。


  • 人工肺

  • 貯血槽

  • 補助人工心臓

整形外科製品の開発

整形外科分野で使用される、体内埋込型医療機器の開発を行っています。末梢神経に損傷を受けた患者さんに使用され、神経の再生の誘導と機能再建を図る、体内分解吸収性の医療機器や、整形外科関連の製品開発に取り組んでいます。


  • コラーゲン使用吸収性神経再生誘導材

検査・診断薬関連製品の開発

早期に診断や治療効果の判定ができる新しい診断薬や、その場で簡単に検査できる検査システムの開発を推進しています。アルツハイマー病、薬剤耐性結核、新型コロナ感染症、血糖測定などの検査システムの開発・製品化に取り組んでいます。


  • 血糖自己測定器

  • 診断薬

  • 診断薬

酵素製品等の開発

好熱性菌由来の耐熱性酵素とその応用技術、遺伝子組み換え技術、微生物を用いたタンパク質生産や物質生産技術を用いて、医療用途、特に臨床検査に用いる酵素原料を中心とした製品開発に取り組んでいます。


  • 酵素製品

機能性医薬品容器の開発

医療品を安定的に保存し、簡便かつ安全に使用可能な機能性容器の開発を行っています。 ダブルバッグキットやダブルチャンバー・プレフィルドシリンジ、ハーフキット、防腐剤フリー点眼容器などを商品化しています。各種部材および容器等製造設備もニプログループ内で製造可能であり、最終製品までをイメージしたトータルな容器設計を行っています。


  • ダブルバッグキット

  • ダブルチャンバー・プレフィルドシリンジ

  • 点眼容器

医療用硝子の開発

硝子製品の成形工程で内表面に生じた加工劣化領域を除去する、または表面改質することにより、化学的耐久性に優れたバイアル等医療用硝子容器を開発しています。また、洗浄整列無菌包装したプレフィルドシリンジ製品の高機能性付加にも取り組んでいます。


  • バイアル

  • プレフィルドシリンジ

CRセンター

設計開発が終了した医療機器は、臨床開発(薬事申請に必要な臨床試験=治験の実施)、薬事申請、厚生労働大臣による承認、償還価格の決定を経て、医療現場でご使用いただける医療機器となります。また、発売開始後に大規模な使用状況の調査(=製造販売後調査)を行う場合もあります。これらの業務はそれぞれ、別々の部門が担当することが一般的ですが、当社では、臨床開発、薬事申請、償還価格の折衝、製造販売後調査の各業務を一貫して担当するCRセンターを設置し、独自のアプローチを行っています。

医薬品研究所

  • 注射剤の開発
  • 経口剤の開発
  • 外用剤の開発
  • 抗がん剤、バイオシミラーの開発

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注射剤の開発

医療現場での取り扱いやすさに優れた注射用キット製剤や持続性注射剤などの高付加価値注射剤の開発を積極的に推進。薬液が予め希釈された状態でバッグに充填されているプレミクストバッグ製剤や、液・粉ダブルバッグ製剤、ダブルチャンバー型(2室)のプレフィルドシリンジ製剤などの開発も行っています。


  • ダブルバッグキット

  • ダブルチャンバー・プレフィルドシリンジ

  • ハーフキット

経口剤の開発

一般的な経口剤の開発に加え、水なしでの服用が可能な口腔内崩壊錠など、製剤工夫を施した高付加価値製剤の開発も行っています。さらに、厳格な封じ込め設備を導入しており、薬理活性の高い製剤の開発にも対応しております。また、医療現場での利便性を高めるために、成分名などを印刷した錠剤、個包装、アルミピロー包装などの包装仕様にも工夫を凝らした製品の提供も行っています。


  • 口腔内崩壊錠(OD錠)

  • 口腔内崩壊フィルム(ODフィルム)

  • 半量含有製剤

外用剤の開発

薄さ、軽さ、粘着性、伸縮性等に優れたテープ剤やパップ剤、皮膚に優しいクリーム剤などの半固形製剤について、海外への上市も念頭に、開発を推進しています。


  • パップ剤

  • テープ剤

  • クリーム剤・ゲル剤

抗がん剤、バイオシミラーの開発

現在、市場が急速に拡大している抗がん剤、バイオ医薬品は、一般に高薬価であるため、低薬価となるジェネリック品の参入が望まれています。品質等が先発と同等で、価格的優位性をもつバイオ原薬企業と連携し、積極的に製品開発に取り組んでいます。

生産技術センター

装置とシステムの2側面から、ニプログループの「生産」を支える

生産技術センターは、ニプログループ全ての生産技術に関する開発を担い、グループ工場のあらゆるニーズに応えられる設備設計を行っています。
また、設備設計に加えて、電気・回路・プログラムなどのシステム設計の技術にも特化して開発することで、ニプログループ全体の生産性向上に貢献しています。

  • 設備の設計、製作
  • 設備の調査、分析、メンテナンス
  • 生産技術の開発
  • 電気・回路・プログラムの設計、製作
  • 電気・回路・プログラムの調査、分析、メンテナンス

医療用医療機器・医薬品は、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」により、一般の方を対象とする広告が制限されているため、製品名をぼかして表示しています。