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Vol.68

空気が乾燥する季節に多発する「のどのトラブル」

空気の乾燥とともに多くの人を悩ますのが「せき」「たん」「のどの痛み」「声がれ」などの、のどのトラブルです。これらの症状はかぜの初期症状としても多く見られる自覚症状ですが、冷暖房機器の普及やタバコの煙、大気汚染など原因は多岐にわたり、のどのトラブルは増えているのが実情です。
のどの周囲には免疫に深く関与するリンパ組織が集中しており、のどは身体に侵入しようとする外敵を阻止する重要な関門であり、加えて、単にのどの健康を守るだけではなく、体全体の健康を維持する上で大切なポイントといえます。

のどのしくみと働き

のどは食べ物や空気の通り道であり、声を出すためにも必要不可欠な器官であるとともに、細菌やウイルスなど体内に侵入しようとする外敵を最初に阻止する砦ともいえます。のどは咽頭(いんとう)と喉頭(こうとう)から成り立ち、のどは食べ物の胃への通路であるとともに、鼻から肺へ、肺から鼻へ流れる空気の通路でもあり、さらに声帯の振動を共鳴作用によって音声に変える発声器の役割も果たしています。
咽頭は上・中・下の3つに分けられます。上咽頭は鼻呼吸気の通路で純粋に気道として働くほか、中咽頭は食べ物と呼吸器の通路で食道と気道の働きをしています。下咽頭は食べ物の通路で食道として嚥下作用があります。また上・中咽頭にはリンパ組織の集まりである扁桃があり、粘膜下に散在するたくさんのリンパ組織と協力して有害物質が体内に入り込むのを防いでいます。喉頭は気管の入口へとつづく、のどぼとけ(喉頭隆起)周辺の器官で、呼吸気の通路になっています。

せき

せきは、気道の中に入った異物などを体外へ排泄するための防御反応の一つです。激しいせきや長引くせきなどは、日常生活にも支障を来たし、夜間の安眠を妨げたり、体力を消耗させたりします。せきを引き起こす原因としては、かぜやインフルエンザなどのウイルス感染症が最も多く見られるほか、細菌による感染症、喫煙・受動喫煙、ストレス、アレルギー、排気ガス、胃や食道からの逆流、喘息などの気管支や肺の病気、薬の副作用などが挙げられます。

たん

たんは、気管・気管支の分泌物、白血球、上皮細胞、細菌などからできており、せきと同様に一種の生体防御反応です。
たんの種類としては、

  • 初期のかぜや初期の気管支炎に見られる粘り気の少ないたん
  • かぜ、気管支炎、咽頭炎、気管支喘息などの時に見られる粘り気の多いたん
  • 肺結核、気管支拡張症の場合の膿の混ざったたん
  • 肺結核、気管支拡張症、肺炎、肺がんなどの場合に多い血の混ざったたん

―などがあります。


のどの痛み

のどの痛みの原因には、過剰な喫煙や飲酒、声の出し過ぎ、花粉症、シックハウス症候群、環境汚染、心理的な要因などが挙げられますが、その多くはかぜを引き起こすウイルスや細菌の感染によるものです。のどにはウイルスなどの侵入者を阻止するための防御組織が多数存在しており、侵入者に対する防御反応として、炎症という形で赤く腫れ、痛みが生じてきます。

声がれ

声がれの原因として、最も多いのが声帯に炎症が起こる喉頭炎で、急性と慢性に分けられます。
急性は、急に大声を出したり、かぜなどの感染症でせきが続く場合などが該当し、慢性は常習的な喫煙や声を使いすぎた場合などが当てはまります。喉頭炎のほかには、声帯の縁に小さなコブ状のできものができる声帯ポリープや声帯結節などが挙げられます。声がれの予防では、声帯を乾燥させず、常に声帯に湿り気を持たせることが大切です。

のどのトラブルを防ぐために!

  • 大きな声やのどに力を込めて話すなど、のどに負担をかけないように心がける。
  • のどは粘膜で覆われているので40~70%の湿度が最適。(冬は暖房のかけすぎに注意。加湿器を使用したり、やかんでお湯を沸かすなどして湿度を保つことが大切)
  • 梅干しなどを食べる(すっぱい味は唾液が出て粘膜が守られる)
  • マスクの着用、うがいの励行。
  • のどの乾燥予防に水分を多めに摂る。のど飴なども有効。
  • タバコを控える(のどを傷つけるだけでなく、喉頭ガン等のリスクを高める)

Vol.68

情報提供:(株)家庭薬新聞社TEL076-442-3815(代)

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