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Vol.56

貼り方もひと工夫でフィット感がアップ「シップ剤」の効果的な使用法

肩こりや腰痛、関節痛対策にはシップ剤がよく用いられますが、より効果的に利用するためにも正しく使用したいものです。そこで今回はシップ剤の使い方を特集しました。

シップ剤の貼り方のコツとして、手首やひじ、ひざ、足首など、曲げ伸ばしする部分には、シップ剤の中央や両端に切れ目を入れると、患部にフィットし、密着度も高まります。
例えば、首の場合はシップ剤を半分に折って両端を2~3cm、ひじ・ひざ、肩の場合は真ん中に2~3cm、足首やアキレス腱、手首は3分の1に曲げて真ん中に1cmの切り込みを入れるなどすれば、使いやすくはがれにくくなります。

なお、シップ剤を貼付する時は

  1. 患部を清潔にして汗や水分を充分に拭き取ってから貼る
  2. 傷口や粘膜、湿疹のある部分には使用しない
  3. 皮膚の弱い人はかぶれに気を付ける

などの注意が必要です。

ひじ、ひざ

  • シップ剤を少しずらして2つに折り、真ん中に2~3cmの切り込みを入れる
  • 切り目を中心に短い方を下に向け、ひじやひざの中央部分を穴から出す。患部を包み込むようにしてシップ剤を密着させ、全体を押さえる

  • シップ剤を2つに折り、中央から少しずれたところに3cm程度の切り込みを入れる
  • 幅の広い方を上にして、首を巻き込むように貼る
  • 幅の狭い方を肩の中央部に向けて少し引っ張るように貼る

  • シップ剤を少しずらして2つに折り、折り目の真ん中に2~3cmの切り込みを入れる
  • 切り目を中心にして短い方を下にし、肩の先端を穴から出して、患部に密着するように貼り付ける

腰痛や関節痛などで家庭での治療で済む場合と病院へ行った方がよい場合

家庭での肩こり、腰痛、関節痛などの治療が可能なのは、

  1. 安静にしていれば、痛みが和らぐ
  2. 痛みが移動しない (痛みが移動するようだと、内臓疾患の疑いも)

痛みがひどくなったり、痛みの範囲が広がってくるようだと病院で診療を受ける方がよいです。
病院で診療を受ける目安としては、

  1. 日が経つにつれて、痛みが増し、日常生活に支障を来たすようになり、生活する意欲がなくなる場合
  2. いろいろ試してみたけれども、一向に痛みが収まらない場合
  3. 日を追うごとに首、肩、腰などへの痛みの範囲が広がったり、痛みが移動する場合
  4. 「ある程度は我慢できるが、本当は辛い」 「はっきりいって辛い」 というレベルまで痛む場合

痛みが本格的になる前の貼付も1つの方法

肩こりや腰痛の原因の1つに挙げられるのが、筋肉の緊張です。悪い姿勢や同じ作業を続けることで、肩や腰の筋肉が収縮し、やがては血管が圧迫されて血流の悪化を招くことになります。すると筋肉に充分な酸素や栄養を届ける働きが悪くなり、乳酸などの疲労物質が蓄積されて不快感を生じるほか、さらに痛みの原因・プロスタグランジンが生成され、神経を刺激して痛みを感じます。こうした悪循環の積み重ねが慢性の肩こりや腰痛の原因とされています。そのため入浴やストレッチなどで日頃から血行をよくし、悪循環を招かないようする養生法が必要となってきます。
そこで、シップ剤を痛みがピークの時にそれを抑える目的で使うのではなく、労働やスポーツをしたあとなどで、体験的に痛むことが分っているならば、痛みが本格的になる前に貼るのも1つの方法。比較的痛みを感じない時に貼って痛みを抑えることができれば、「痛くない」 → 「筋肉が和らぐ」 → 「血行がよくなる」 → 「痛み物質が流れ去る」 → 「痛くない」といった好循環に転換することが期待できます。 夜、入浴して安静にし、痛みがほぐれた時にパップ剤を貼り、そのまま充分な休養をとるようにすれば、痛みの元を絶つのに効果的になります。

冷シップを用いた冷却療法

打撲、捻挫、骨折、関節炎などで、熱や腫れなど炎症を伴った急性期に対して効果的。

シップの冷却療法による効果 患部の冷却によって血管が収縮し
・止血作用
・血流減少によるむくみの軽減
・感覚の閾値上昇による痛みの軽減
・筋肉の緊張緩和による痛みの軽減 など
冷却療法は、熱や腫れなどの炎症を伴った急性期に対して用います。

温シップを用いた温熱療法

打撲、捻挫、筋肉痛、関節炎などで、熱や腫れがひいた後の慢性期に対して効果的です。また、腰痛や肩こりに対しても血流改善作用により効果があります。

シップの温熱療法による効果 患部の温熱によって血管が拡張し
・血流増加作用
・循環の改善
・筋肉の拘縮緩和
・筋肉の緊張緩和による痛みの軽減 など
温熱療法は、熱や腫れなどがひいた後の慢性期に対して用います。

Vol.56

情報提供:(株)家庭薬新聞社

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