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Vol.46

冷房の使用・設定温度の制限等で大人に急増「あせも」を防ごう

近年のエコ意識の高まりなどよって、夏場であってもオフィスや公共施設等では冷暖房器具の使用を控えたり、設定温度を以前よりも高めにしたりする傾向が多く見られます。確かに光熱費や二酸化炭素の排出量を抑える点では非常に効率的な方法ですが、その一方で弊害も起きています。それが大人の「あせも」の急増。汗をかきやすい状況が増えたことが原因とされていますが、今回はこのあせもを取り上げ、症状や原因、予防法を紹介します。

あせもは「大量の汗の放置」が原因

あせもは、大量に汗をかいた時、適切な処置をせずにそのまま放置してしまい、皮膚の中の汗が通る管に汗がたまってしまう(詰まってしまう)ことによってできるものです。 そして、管にたまった汗は周りの組織に漏れ出して炎症や水ぶくれを生じさせるとともに、かゆみを伴う赤いブツブツができることもあるため、医学用語では「汗疹(かんしん)」と呼ばれます。患者数が増えるのは、汗をかきやすくなる6~9月頃。できやすい部分は下記のとおりです。

できやすいのは「汗が乾きにくい部分」
あせもができやすい部分は「汗が乾きにくい部分」です。頭・額、脇の下、ひじ・ひざの裏、足の付け根、お尻、などが挙げられます。

仕事等での「着替えの難しさ」が理由とも

あせもは元来、汗をかきやすい乳幼児など小さな子供によく見られますが、近年は大人にも急増。汗っかきの人や肥満の人はあせもができやすいのですが、それ以外の人にも増えているのです。原因は冒頭でも述べたとおり、冷房の使用や設定温度の制限によって「汗をかきやすい状況が増えた」ため。特にサラリーマンは仕事上、作業服やスーツ等を着替えることが容易ではなく、大量の汗をかいても適切に処理できず、そのまま放置することが少なくありません。この辺が大人にあせもが増えている理由ともいわれています。

あせもの種類は3つあり、多いのは、かゆみ伴う「紅色汗疹」

あせもには、「紅色汗疹」「水晶様汗疹」「深在性汗疹」の3つの種類があります。このうち深在性汗疹は日本ではほとんど見られないため、ここでは、紅色汗疹と水晶様汗疹の2つを紹介します。

紅色汗疹

いわゆる「あせも」といわれるものは、この紅色汗疹を指します。
肥満の人や汗をかきやすい環境(高温多湿の職場等)で働く人、乳幼児にできやすいです。
このあせもの特長は、1~3mmくらいのブツブツができて、強いかゆみと熱をもったような感じがあること。さらに汗をかくとピリピリ、チクチクした感じがあり、あせもができやすい部分では「湿疹」になりやすいです。
強いかゆみを伴うためにかくなどして悪化しやすく、アレルギー体質の人は特に症状が強く出るので、早めのケアが必要です。

水晶様汗疹

特にできやすい体質や年齢層はなく、過度の日焼けをしたあと、発熱のあと、大量に汗をかいたあとなどにできます。
あせもは皮膚の中の汗を流す管に汗が詰まることでできるものと紹介しましたが、紅色汗疹が皮膚の奥の方の管が詰まるのに対して、水晶様汗疹は皮膚の表面に近い方の管が詰まります。
小さな水疱が密集してたくさんできますが、かゆみなどの自覚症状はなく、1日~数日程度で自然に治ります。

あせも予防は実にシンプル。それは汗を拭くこと、洗い流すこと

あせもの予防法はとてもシンプルなものです。それは―

●汗をかいたら「放置せず」に「こまめにふきとる」こと

●汗をかいたら「こまめに着替える」こと

●お風呂に入って汗を洗い流すこと。
しっかり洗うことも大事ですが、洗い過ぎは体によくないので、サッとシャワーで汗を流し、しっかりとタオルで水分をふきとるだけでも効果的です。

●吸収性がよい、または通気性のよい下着や服を着用すること


Vol.46

情報提供:(株)家庭薬新聞社

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