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Vol.34

鮭の卵巣外皮からつくられた「海のプラセンタ」 サーモンオバリーペプチド

「サーモンオバリーペプチド」とは、鮭の筋子からイクラを作った時に出る卵巣外皮のことで、海のプラセンタ(海の胎盤素材)とも呼ばれています。これまでの研究から、サーモンオバリーペプチドには数多くの栄養素が集中し、多数の生理活性物質が蓄積されていることが明らかになっています。同様の機能を有する動物由来のプラセンタエキスについては、アンチエイジングおよび生活習慣病予防効果が期待されており、健康食品や化粧品の原料として需要は拡大しているものの、地域によっては宗教上の理由などから動物由来製品の使用が敬遠されるケースもあります。そこで魚由来のサーモンオバリーペプチドに期待が寄せられているのです。

安全性が高く必須アミノ酸を多く含む

サーモンオバリーペプチドの原料は、鮭の筋子からイクラを作った際に残る筋(卵巣外皮)です。鮭は外海から3~4年で、生まれた川に戻ってくる回帰魚であり、PCB(ポリ塩化ビフェニル化合物)や農薬、重金属など、毒物を蓄積することは少なく安全な資源です。
また、BSEや口蹄疫の心配もありません。特に北海道の東部地方は鮭の漁獲高が高く、根室海峡沿岸の中央部に位置する標津町(しべつちょう)は、地域HACCPの先進地であり、安心安全な原料からGMP準拠の工場で、高品質のサーモンオバリーペプチドを生産しています。
サーモンオバリーペプチドのアミノ酸組成は、豚等動物由来プラセンタのアミノ酸組成に類似しており、必須アミノ酸の含量は多い傾向にあります。
サーモンオバリーペプチドの遊離アミノ酸は、0.3%以下であり、ほとんどが分子量6,000以下(平均分子量1,026)のペプチドとして存在しています。
サーモンオバリーペプチドの機能性は、試験管内の研究ではACE阻害作用(ACEという血圧を上げる酵素の働きを阻害することで血圧上昇を防ぐ)や抗酸化作用が確認されているほか、ラットを用いた動物実験から肝機能改善(解毒作用)や糖尿病予防の機能が確認されています。
さらに一部の動物実験から血小板の凝集抑制作用が推察され、確認試験が行われています。
サーモンオバリーペプチドは動物由来プラセンタと同様に細胞活性機能があり、抗加齢や美肌を目的とした美容分野での応用にも期待が持たれています。
これらを総合的に考えると、今話題となっているメタボリックシンドロームへも期待を抱かせる健康素材といえましょう。

サーモンオバリーペプチドの研究成果

サーモンオバリーペプチドの肝臓保護作用

ヒト由来培養肝細胞株(HepG2)を用いて、サーモンオバリーペプチドの肝細胞に対する保護作用を遺伝子発現レベルで評価した。

  • 1:細胞が本来持つ生体防御機構の一層の亢進(抗酸化酵素の発現促進、酸化物質の発現抑制)
  • 2:酸化剤誘因性の細胞障害因子の発現抑制による細胞保護作用
  • 3:細胞生存因子の発現を新たにする誘導の機能

ラット初代内臓脂肪細胞(VAC)を用いたサーモンオバリーペプチドによる脂肪蓄積抑制効果の検討

陰性対象群では、ほとんどの脂肪細胞が成熟細胞になり、肥大化していく細胞も多く見られた。
サーモンオバリーペプチド100mg/mL添加群では、50mg/mL添加群よりも小さな脂肪滴を蓄積した脂肪細胞が多く見られ、成熟した脂肪細胞は少なかった。また肥大化した脂肪細胞の数も少なかった。

SOD様活性とチロシナーゼ活性阻害

サーモンオバリーペプチドと豚プラセンタエキスのSOD様活性を示した。低純度では明らかにサーモンオバリーペプチドの方が豚プラセンタエキスと比較して、活性が高かった。高濃度では豚プラセンタエキスの方が高かったが、活性の差は数%程度であり、同程度の活性といえる。

サーモンオバリーペプチドと豚プラセンタエキスのチロシナーゼ活性阻害を示した。サーモンオバリーペプチドは豚プラセンタエキスと比較すると、若干活性は弱いが、チロシナーゼ活性阻害作用が認められた。

Vol.34

情報提供:(株)家庭薬新聞社

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