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睡眠を考える

不眠解消で知られている民間療法

(1)シイタケ酒・シイタケ茶

シイタケにはビタミンDが多く含まれています。このビタミンDは神経を鎮静し、精神を安定させる働きがあります。不眠でお困りの時は生シイタケを火でさっとあぶり、日本酒の熱澗で浮かべて飲むとよいとされています。お酒が苦手な方は干しシイタケを刻んで、お湯を注いで飲んでもよいでしょう。

(2)タマネギ・長ネギ

タマネギには目が痛くなる独特の臭気がありますが、これは硫化アリルという化合物が含まれているためです。硫化アリルには神経の高ぶりやイライラを鎮める働きがあります。欧米では昔から一般的に神経が高ぶって眠れない時には、枕元にタマネギのみじん切りを置いていたようです。また長ネギにも硫化アリルが含まれています。

(3)菊枕

菊枕は古くから安眠用に用いられてきました。これは枕の中に乾燥させた菊の花びらを入れたもので、菊の花の香りが1日の疲れを癒して、安眠へと導いてくれます。

(4)温めた牛乳やハーブティー

食べ過ぎ・飲み過ぎはよくはありませんが、就寝前に少量の消化のよい食べ物を胃に入れると、血液が胃に集まり、脳が休まります。特に温めた牛乳やハーブティーは体を温め、神経を落ち着かせて寝つきをよくしてくれます。

(5)ハチミツ

ハチミツには脳の働きをおだやかにするセロトニンという成分が含まれています。空腹で寝つきが悪い時は、ハチミツをお湯で溶かして飲むのもよいでしょう。

(6)ユリ根のハチミツ和え

ユリ根には昔からヒステリーを鎮め、精神を安定させる働きがあるとされています。昔の中国では現代のノイローゼのような症状を「百合病」と呼んでいたほどです。ユリ根を常食すると不眠症や不定愁訴を改善するといわれています。不眠でお困りの時はユリ根をハチミツで和えて就寝前に食べると安眠へ導くとされます。

不眠症に使用の漢方処方

柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

不眠で便秘や動悸、イライラがある「実証」タイプに使用

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

不眠でのぼせや胃部のつかえ感、目の充血、鼻血がある「実証」タイプに使用

抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)

不眠で興奮しやすくイライラしたり、怒りっぽい「中間証」タイプに使用

加味逍遥散(かみしょうようさん)

不眠で憂うつ感があり、不定愁訴が目立つ「中間証」タイプに使用

帰脾湯(きひとう)

不眠で気力低下や胃腸虚弱、貧血が目立つ「虚証」タイプに使用

酸棗仁湯(さんそうにんとう)

不眠で胸苦しく、体力虚弱で途中で目が覚めてしまう「虚証」タイプに使用

桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

不眠でのぼせ、動悸、イライラ等がある「虚証」タイプに使用

不眠に効く野菜類
  • ・タマネギ
  • ・ミョウガ
  • ・シソ
  • ・ミツバ
  • ・レタス
  • ・ユリ根
  • ・ネギ
  • ・セロリ
  • ・チンゲンサイ
  • ・シイタケ
  • ・マイタケ
  • ・エノキタケ
  • ・コンブ
  • ・ヒジキ
不眠に効くハーブ
  • ・カモミール
  • ・リンデン
  • ・マジョラム
  • ・ラベンダー
  • ・バジル
  • ・オレンジピール
  • ・セン卜ジョンズワー卜
  • ・ローズマリー
  • ・ローズバッツ
  • ・ラフマ
  • ・エキナセア

睡眠薬の服用は慎重に

不眠症がつづき、心身に悪影響が及ぶ場合は睡眠薬の服用も時には必要です。ただし睡眠薬の服用は、専門家とよく相談して正しく使用しなければなりません。
睡眠薬による眠りは自然の眠りより、ある意味で深いです。しかし人工の薬による睡眠は自然の睡眠ではありません。調子がよくなって睡眠薬の服用を止め、元の睡眠に戻った不眠症の患者が、しっかりと眠っているにもかかわらず、睡眠薬による睡眠に比べて、満足が得られないことから『眠れない』と訴えることがあるようです。よく精神科医の間で『睡眠薬による睡眠は御馳走』という言葉が使われますが、これは不眠症患者が、睡眠薬による睡眠という御馳走の味を忘れ難い−というものです。この意味からも睡眠薬は素人判断で服用するのは避け、慎重に用いることの重要性が窺えます。
以前、使われていた睡眠薬はバルビツール系の薬が主流でしたが、今では特別な場合を除いて使われなくなり、その代わりにベンゾジアゼピン系の薬が主流になっています。いずれも脳の中枢に働き興奮を静めますが、その作用する場所が違います。
バルビツール系は呼吸中枢がある延髄を含む脳の全体に作用します。このために大量に飲むと、呼吸が止まって死んでしまうことがあります。アルコール類も脳全体に働くので、一気飲みが危ないというのは、ここからもわかります。
これに対し、ベンゾジアゼピン系は脳の特定のところに作用し、ストレスや不安などの情動や、痛みや暑さ等の感覚の刺激が覚醒や睡眠を司る中枢に届くのを防ぎます。このため呼吸が止まるといったことが少なく、比較的安全な薬といえます。
ベンゾジアゼピン系の中でも作用時間によってさまざまな薬があり、●超短時間の作用のもの(寝つきが悪い時や一過性の不眠に使用。トリアゾラム、ゾピクロン)●短期間の作用のもの(途中で起きて眠れなくなるものや、朝早く目が覚める場合に使用。ブロチゾラム、ロルメタゼパム等)●中間型のもの(短期間の適応や日中に不安がある睡眠障害に使用。フルニトラゼパム、エスタゾラム等)●長期間作用するもの(ハロキサゾラム等)−に分けられます。
睡眠薬を使用する時の注意点は、つぎのとおり。
(1)夜中に起きる時に注意(筋肉を緩める副作用があるので、夜中にトイレに立った時にふらつきやめまいがすることがある)
(2)アルコール類と一緒に服用しない(アルコール類と一緒に服用すると、健忘症になることもあります。翌朝起きた時に、飲んだ直後や夜中に途中で目が覚めた時に、どのような行動をしたのか忘れることがあります)
(3)自分勝手に止めない(睡眠薬の服用を自分勝手に突然、止めてしまうと、その反動で再び不眠症になることがあります)

睡眠薬の服用は慎重に
情報提供:(株)家庭薬新聞社

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