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Vol.2 今すぐできる!活性酸素を減らして健康に「活性酸素」

今回のテーマである「活性酸素」とは、何でしょうか。専門的ですが、難しいものではりません。現代の健康ブームと切っても切れない縁があります。医学界では、近年、特に注目されている分野です。活性酸素についての研究が進むにつれて、その害が広範囲にわたって悪影響を及ぼしていることが明らかになってきました。
活性酸素が人体の「老化」に深く関わり、ガンなどの生活習慣病の主な原因となっていることもはっきりとしています。老化によって体にはさまざまなきしみが現われ、肌にはシミやシワが増えていきます。その意味では、活性酸素対策を講じることは肌の健康を守ることになり、同時に体全体の老化をも防ぐことになります。活性酸素についての初歩的知識と若い肌を保つための秘訣を探ってみましょう。

活性酸素とは?
鉄などと同様、ヒトも酸素によって錆びる

電子の軌道

空気中には酸素が約1/5含まれていて、残りの4/5は窒素などです。この酸素の割合が大きくなると、動物の寿命が短くなったり、植物の種子が発芽しなくなるなどの現象が起こります。さらに酸素が高濃度になると、人間も頭痛、呼吸困難、けいれんの果て、ついには死に至ります。酸素の害とは“物質が酸化しやすい”ということです。そして、その酸化を引き起こすものが、活性酸素と呼ばれるものです。

人間が生きていく上で、なくてはならない酸素。ところがその酸素が突然、ヒトの体内で「悪者」に変身してしまいます。体内に取り入れられた酸素が、毒性の強い物質に変わってしまうのは、酸素の分子構造がゆがんでしまうためです。
酸素を化学式で表すとO2です。これは酸素原子・Oが2つに結びついたものです。酸素原子の中心には原子核があり、その回りを8個の電子が回っています。(図1参照)

ここで注目したいのは電子の軌道です。そこには「2つの電子で満席状態となって安定する」とのルールがあります。
第1〜第3軌道は電子が対になり2つずつ入っています。しかし第4、第5軌道は電子的に不安定になっています。このような不対電子を持ったものをフリーラジカルといいます。ラジカルとは過激なという意味です。酸素は分子なので、もう1つの電子的に不安定な状態、つまり第4、第5軌道に不安を抱えている酸素原子がすぐ隣に存在します。するとどうでしょう。それぞれの第5軌道を回っている電子同士がコンビを組むことで、安定しようとします。第5軌道が8の字の状態になるわけです。(図2参照)

第4軌道の4つのパターン

それぞれの第4軌道には、コンビを組めないままの電子が存在しています。その電子は安定しようと、たえず獲物(電子)を狙っています。 酸素は (1)片方の酸素原子の第4軌道にのみ外部から電子を1つ取り込む(図3参照) (2)両方の酸素原子の第4軌道に外部から電子を1つずつ取り込む(図4参照) (3)一方の酸素原子の第4軌道を回っていた電子が入り込む(図5参照) (4)酸素分子が分裂して両原子の第5軌道に1つの電子(水素)が入り込む(図6参照) ‐ の4つの行動パターンを取ります。このように酸素が不対電子を持ってラジカルに変身したものが「活性酸素」なのです。

このうち(1)によって発生するのがスーパーオキシド、(2)によって発生するのが過酸化水素、(3)によって発生するのが一重項酸素、(4)によって発生するのがヒドロキシラジカルです。ここにそれぞれの分子構造を挙げます。

4つに分類される活性酸素

スーパーオキシド:
最も一般的な活性酸素で、ヒトの体内で最も大量に発生するのが、このスーパーオキシドです。食べた物がエネルギーに変わる時に発生します。活性酸素の仲間である過酸化水素やヒドロキシラジカルを発生させる元にもなります。
ヒドロキシラジカル:
過酸化水素と体内の鉄などの金属イオンが反応した際に発生します。このヒドロキシラジカルは、最も酸化力が強い活性酸素です。それだけにガンをはじめとする生活習慣病、老化の引き金となる率が高いといわれています。ただし存在するのは、1/1000000秒といった極めて短い時間です。
一重項酸素:
この一重項酸素も非常に強い酸化力を持った活性酸素です。紫外線にさらされやすい肌や目に多く発生し、皮膚ガンはもとより、さまざまなガンの原因となります。
過酸化水素:
スーパーオキシドがSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)という酵素によって分解されると発生します。過酸化水素は消毒作用があり、消毒薬のオキシドールとも呼ばれ、傷口を殺菌します。このオキシドールは過酸化水素と水を混ぜたもの、すなわち過酸化水素水からできています。殺菌の時、白い泡が出てくるしくみは、過酸化水素を化学式で表わすとH2O2であり、これはH2O(水)で安定しているところに余分なOが1つ、くっついた格好ですが、この余分なOが細菌の持っているOと反応し泡が発生するのです。酸化して殺菌しているのです。過酸化水素は体内でよく発生しているポピュラーな活性酸素です。
情報提供:(株)家庭薬新聞社

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