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Vol.65

1日の活力は健康の活力 朝食の大切さ

一般的に、健康であるために必要とされるものとして「適度な運動」「適切な食生活」「充分な睡眠」「ストレスの解消」などが挙げられます。このうち適切な食生活に関連して、近年「朝食」の大切さが指摘されています。現代では朝食を摂らない小・中学生も少なくなく、これが学力や体力の低下につながっているとの調査結果なども報告されているので、今回は「朝食の大切さ」にスポットを当ててみました。

なぜ朝食が大切なのか

仕事や勉強の作業能力に大きな影響 
体を目覚めさせて活動的に

朝食を摂らないと、脳や神経等へのエネルギー供給が低下してしまい、思考力、集中力、持続力の低下を招き、仕事や勉強などの作業能力に大きな影響を及ぼしてしまいます。
また、朝食を摂るという行為そのものが、完全に目覚めていない体を目覚めさせることにもつながり、朝食から得たエネルギーによって体が中から温まって活動的になります。
以上のことから、朝食を摂ることが大切となるわけです。「朝食を摂る時間も睡眠に充てたい」という意見も多いですが、そのわずかな睡眠時間よりも朝食を摂る方が仕事や勉強の効率やパフォーマンスを上げることにつながるのです。

朝食抜きは肥満や脂質異常症の原因に 
1回の食事量も増え、過食を招く

朝食を摂らないことは肥満や脂質異常症 (高脂血症) の原因にもなります。
これは1日当たりの食事の回数が減ってしまうことにより、肝臓での中性脂肪やコレステロールの合成が増大してしまうからです。なお、この働きのため、少ない食事の回数で1日分のエネルギー摂取量を補おうとすると余計に中性脂肪やコレステロール値が高くなってしまいます。
さらに、前日の夕食から当日の昼食まで、長時間にわたって食事を摂らないために体が飢餓状態になってしまい、1回の食事量が増えたり、早食いになったりする傾向が高まります。このようなことも肥満や脂質異常症を招く原因になるのです。

農水省や文科省も朝食の大切さを訴え

農林水産省では「めざましごはん」というキャンペーン、文部科学省では「早寝早起き朝ごはん」という事業をそれぞれ実施するなど、事業目的や内容に違いはあるものの、「朝食を摂る大切さ」を訴えています。特に農水省では朝食に「ごはん食」を推奨しています。
朝食を摂らないと、脳や神経等へのエネルギー供給が低下することを紹介しましたが、特に脳へのエネルギー供給は大切なもの。そのエネルギー源はブドウ糖ですが、体内に大量に貯めておくことはできず、すぐに不足してしまいます。加えて、脳は夜中も働き続けているため、朝起きた時はほかの時間帯よりもエネルギーが不足した状態になっています。

「ごはん」を「午前9時まで」がオススメ

だからこそブドウ糖を含む食品を摂ることが重要になるのですが、ブドウ糖は米、パン、麺類、イモ類、ぶどう、バナナなどに多く含まれています。農水省がこの中でも米、つまりごはんを勧めているのは、粒食であるため、ほかの食品に比べて噛む回数が増えることと、ゆっくりと消化・吸収され、なだらかに血糖値を上げて長時間持続すること、低脂肪であることなどをその理由としています。
しかし、朝にごはんを摂ったとしても、男女ともに健康な成人ならば、約3時間で消化されてしまうので、昼食を12時くらいに摂るとしたらその3時間前、遅くても午前9時までにごはんを摂ると理想の間隔でブドウ糖を補給することになるのでお勧めです。


「朝食習慣」を身につけることからはじめよう

農水省や文科省が朝食の大切さを訴えているのは、冒頭でも触れたとおり、小・中学生の頃から朝食を摂らない習慣になっている若者が多いこともあります。
そこで重要となるのは朝食の内容よりも、まず「朝食習慣」を身につけること。「朝食を摂る時間も睡眠に充てたい」という人であっても、通勤・通学の時間は余裕を持って確保しているはずなので、途中で駅の売店やコンビニエンスストアなどで食品を購入し、学校や職場で朝食を摂るという方法も考えられます。最初は野菜ジュースとおにぎりなどからでも充分なので、繰り返しますが「朝食習慣」を身につけましょう。

Vol.65

情報提供:(株)家庭薬新聞社TEL076-442-3815(代)

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