体が 『熱くなる』 環境では気をつけたい 命にもかかわる「熱中症」とは?|すこやかネット|NIPRO-ニプロ株式会社- 「その技術は、人のために。」

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Vol.52

体が 『熱くなる』 環境では気をつけたい 命にもかかわる
「熱中症」とは?

梅雨明けから夏本番を迎えるこの時期、ニュース等で多く取り上げられるものとして、「熱中症」が挙げられます。特にこの時期は、高齢者や小さな子供の患者が増える時期でもあり、注意が必要。そこで今回は、熱中症を取り上げ、主にその症状と予防法を中心に紹介します。

暑さ寒さを問わず発症する熱中症 冬場のスポーツ時も充分に注意を

熱中症とは、「体が熱くなる環境」に身を置くことにより、発汗機能や循環器の機能に異常が生じて起こる病気のことです。
「体が熱くなる環境」とは、単に夏場などの気候だけではなく、工事現場など熱を発しやすい特定の場所、さらに体の中から熱を発するスポーツ時も当てはまります。確かに熱中症は気温が高くなる夏場に増えますが、スポーツ時にもその症状が引き起こされるということは、冬場の寒い時であっても油断は禁物ということでもあります。

熱中症の症状は、 主に次の3段階に分けられます。

①軽症度
  • 熱けいれん=四肢や腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんが起こる(水分と塩分の両方が失われた時に発生しやすい)
  • 熱失神=失神したり、めまいが生じたりする。また、脈拍や呼吸回数の増加、 顔色の悪化、唇のしびれなども起こる(体が気候や運動等によって熱くなることで血管が拡張し、血圧が下がるため)
②中等度(熱疲労)

多量の発汗、皮膚が全体的に青白くなる、体温上昇、めまい、疲労感、倦怠感、頭重感、頭痛、吐き気(水分と塩分の両方が失われ、 脱水症状に陥っている状態)

③重症度(熱射病)

汗をかかない、皮膚が赤くなる、体温は39℃を超える、意識障害、意味不明な言動や行動、過呼吸、錯乱、全身のけいれん、めまい、頭痛、吐き気(発汗機能や循環器の機能に異常をきたしている状態)

熱中症にかかりやすい条件とは?

体質や性格等によるもの
虚弱体質、肥満、かぜなどにより発熱している、ケガなどを抱えている、以前に熱中症等にかかったことがある、ストレスを抱えている、我慢強い、生真面目、引っ込み思案

年齢や抱える疾患によるもの
高齢者、心疾患、高血圧、糖尿病、発汗機能が低下していたり汗腺機能障害を抱えていたりする、医薬品(抗コリン剤、抗ヒスタミン剤など)を服用している、アルコール中毒


気候や活動環境によるもの
前日と比べて急に気温が上昇した時、気温はあまり高くないものの湿度が高い時、アスファルトや草木の生えていない土・砂の上、暑い場所と涼しい場所を行き来する時、休日明けなど心身ともに休養した次の日

予防法は水分・塩分補給と体調のチェックを心がけよう

熱中症を予防するに当たって最初に行うべきことは、水分と塩分を充分に補給することを心がけることです。ここで重要なのは水分だけではなく、塩分も補給する点。ミネラル豊富な塩を少量なめたり、スポーツドリンクを用いたりするのが好ましいです。
次に大切なのは、体調のチェックです。暑くなった時やスポーツをする時、かぜはひいていないか、睡眠不足ではないか、疲れてはいないかなど、自身の体調をチェックしましょう。特に暑い時に無理に体を動かすのは厳禁です。
なお、暑さに慣れていくというのも大切なこと。暑くなるとクーラーなどに頼りがちになりますが、暑い場所と寒い場所を行き来するのは熱中症にかかりやすい条件となるので、クーラーの温度を調節して温度差を極力少なくすることが大切。
さらに、服装を考慮することも重要です。暑さや寒さに合わせて、吸湿性や通気性がよく、熱を吸収しない色を選ぶとともに、薄着も心がけましょう。

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情報提供:(株)家庭薬新聞社

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