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2021年8月号

高齢化の進行により2035年まで増加の予想 地域全体で取り組まなくてはならない今後の課題 心不全パンデミックに備え

心不全パンデミックという言葉を知っているでしょうか。団塊の世代が75歳以上となる2025年から団塊ジュニア世代が65歳以上となる2035年をピークとして、心不全の患者数や死亡者数が増加することにより、医療費の増大や医療体制の疲弊などの複合的な状態に陥る状態を指します。本来、パンデミックは感染症などに用いるものですが、それほど先々、心配される事柄であるということ。そこで、今回のすこやかネットは心不全の症状や予防について紹介します。

心不全とは―

心不全とは、図のように心筋梗塞、心筋症、弁膜症、先天性心疾患、高血圧、不整脈など心臓に関連する病気などが原因となって引き起こされる状態を指します。心臓のポンプ機能が悪くなり、全身の血液循環が滞ってしまいます。また心不全は慢性心不全と急性心不全に分けられます。

急性心不全
主な原因となるのは心筋梗塞や虚血性心疾患で、慢性心不全の患者の容体が急変して起こることもあります。
代表的な症状は激しい呼吸困難、胸の痛みや圧迫感、咳込み、脈拍数の増加、動悸、冷や汗、顔面蒼白・手足の皮膚の蒼白、冷感、腹部膨満感、重症になると意識障害が現われるほか、多くの場合、血圧が低下します。
慢性心不全
主な原因としては心筋梗塞、高血圧、狭心症などで、高齢者に多く見られるのが特徴。
主な症状として呼吸困難、咳込み、手足の冷え、疲れやすい、動悸、足のむくみなどが現われます。かぜやストレスなどで症状が急激に悪化することもあるので、日頃から注意する必要があります。

心不全の予防には2つの観点「発症の予防」と「再発の予防」

発症の予防
心不全を引き起こす原因は上図のように複数ありますが、そのうち高血圧や心筋梗塞は、未然に防ぐことが可能と言えるものです。
適度な運動(ウォーキングなど)、肥満解消、禁煙、節酒、減塩、ストレス解消など非常に一般的なことですが、何よりも重要な予防手段となります。
再発の予防
一度、心不全を発症した人は、再発の予防に心がけることが必要。それはちょっとしたことで再発する可能性が高まってしまうからです。
疲れを残さない、かぜをひかない、水分の過剰摂取を避けるなどが挙げられるのですが、これから先、かぜなどの感染症が流行する時期は特に注意が必要となります。

心不全には「地域包括ケア」が必要

心不全には先述したように2つの観点から予防が考えられていますが、それには医師や看護師、薬剤師や登録販売者等の医療関係者に加え、栄養士や保健師、社会福祉士等の専門家と患者家族や地域住民等がチームとなって取り組む「地域包括ケア」が重要とされています。

2021年8月号

情報提供:(株)家庭薬新聞社TEL076-442-3815(代)

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