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2020年12月号

カサカサ、カラカラが気になる季節 冬の乾燥対策を

「のどが渇く季節」 と聞いて、汗をたくさんかく夏と答える人とともに、冬と答える人も多いのではないでしょうか。それは冬が1年で最も空気中の水分量が少なくなる 「乾燥する季節」 だからです。これに加えて近年ではエアコンで暖をとる機会が増え、室内は余計に乾燥しがち。乾燥は健康に影響を及ぼす原因になりますので、今回のすこやかネットは 「冬の乾燥対策」 を紹介します。

“冬の空気”が及ぼす健康への影響

インフルエンザやかぜに感染しやすくなる

のどは粘膜で覆われ、空気中のウイルスなどが体内に侵入するのを防いでいるのですが、空気が乾燥しているとこの粘膜も乾きやすくなり、その結果、粘膜の働きが弱くなってウイルスなどに感染しやすくなります。これに加え、インフルエンザやかぜの原因となるウイルスは、気温が低く、乾燥している時は空気中に浮遊しやすく、活動が活発になります。冬は、このようなのどの粘膜の乾燥やウイルスの活動が活発になる条件が揃っているため、インフルエンザやかぜが流行しやすくなるのです。

肌の乾燥・肌荒れ

皮膚の表面(表皮)は、皮脂膜という皮脂と汗が混じり合ったもので覆われていることで、潤いを保っています。
しかし冬のように気温が低くなると、人の体は血管を細くして体温を維持しようとします。これにより、冬は夏などの暖かい季節に比べて血液の流れや新陳代謝が弱まり、皮脂膜を構成する皮脂や汗が出にくくなります。
さらに、乾燥した空気は肌の表面から水分を奪う(発散させる)性質があるので、冬に肌の乾燥や肌荒れが多くなるというわけです。

冬は水分摂取量が少なくなる季節 頻尿とむくみにも注意しよう

冬の空気が乾燥していること、その乾燥した空気が肌から水分を発散させることを紹介しましたが、このような乾燥する季節であるにも拘らず、水分の摂取量は夏に比べて少なくなる人は多いのではないでしょうか。
これは肌の乾燥のところでも紹介したように、気温が低いことや汗をあまりかかないことなどが水分摂取量を少なくする原因と考えられ、その結果、冬は 「体の中も」 乾燥しがちになり、これに伴い頻尿やむくみが現われやすくなります。
冬における頻尿とむくみは、体の中の水分量が減る→尿の成分が濃くなる→尿があまりたまっていないのに尿意が起こる→トイレの回数が増える→余計に水分の摂取量を控える→残尿感が現われる→体の中の少ない水分量を維持しようとする働きが起こる→むくみが現われる―こうした一連の流れによって引き起こされます。

暖房器具も空気を乾燥させる原因に

室内を暖めるためにエアコンなどを使用する―。現在では家庭、職場、学校等あらゆる場面で暖房器具を使用する機会が増えました。部屋全体を効率よく暖めることができるのですが、その反面、室内の空気を乾燥させる原因にもなります。
冬という季節がもたらす空気の乾燥に加え、このような暖房器具による空気の乾燥があることも念頭に置いて、乾燥対策に取り組みましょう。


冬の乾燥対策は「空気のうるおい」から

これまで紹介してきたように、今の日本では冬になると部屋の外も中も空気が乾燥しがちです。その乾燥対策として最初に取り上げたいのは 「室内の空気にうるおいをもたらす」 方法です。


  • 加湿器の使用

  • 観葉植物を置く

  • ぬれた洗濯物を部屋に干す

加湿器の使用、観葉植物を置いたり、ぬれた洗濯物を部屋に干すことなどは、インフルエンザまたはかぜを予防する方法の代表格でもありますが「のどをうるおし、乾燥から守る」 方法でもあるのです。
このほか、マスクの着用も有効です。マスクは口と鼻の部分を覆うことで、吸う空気を暖め、湿気をもたらす効果があります。

夏と同程度の水分補給を

夏場には熱中症予防などを踏まえて1日2ℓの水分補給が求められますが、冬場も同程度の水分補給が必要です。
ただし、気温の低さなどから冷たいものは避けがちになる季節なので、白湯など人肌くらいのぬるめの温度のものを摂取するようにしましょう。そして、冬の水分摂取は夏以上に意識的に行う必要があります。
また葛湯やショウガ入りの飲み物(ショウガ紅茶など)といった体を温める健康素材が入っているものも意識的に摂りたいものです。

入浴で肌にうるおい 化粧水等の併用も

冬の寒さと乾燥した空気が肌の乾燥をもたらすことを紹介しましたが、その対策の代表的なものが入浴。ぬるめのお湯(38~40℃)にゆっくりと浸かり、血液の流れをよくすることが大切です。
また冬の乾燥肌対策として化粧水や乳液等を使用する人も多いと思いますが、これらは入浴後に使用するとより効果的だといわれています。

2020年12月号

情報提供:(株)家庭薬新聞社TEL076-442-3815(代)

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