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Vol.47

重症化すると日常生活に支障も 侮ってはいけない「ドライマウス」

口やのどが渇く―。誰もが体験したことがあるでしょうが、緊張する場面、スポーツのあと等々、さまざまなケースが考えられます。しかし最近、常に口やのどの渇きを自覚する「ドライマウス」に悩む30~40歳代の女性が増えているようです。
「ドライマウス」は、口臭がきつくなったり、重症化すると味覚にも異常をきたしたりするおそれがある症状で、「口やのどが渇く程度」、と侮ってはいけません。今回はドライマウスにスポットを当てました。

ストレスや不規則な生活習慣により30~40歳代の女性で増加傾向に

ドライマウスとは、日本語で「口腔乾燥症」と呼ばれる症状のことで、病気ではありません。名前で示される通り、主に口やのどの渇きといった自覚できる症状全般を指します。
男性よりも女性に、特に50~70歳代の中高年の女性に多く見られるといわれていましたが、最近では30~40歳代の女性で自覚症状を訴える人が増えてきていることが指摘されています。

ドライマウスの自覚症状

  • 口やのどの渇き
  • 口の中がネバネバする
  • 虫歯・歯垢が増えた
  • 食べ物が飲み込みにくい
  • 以前より口臭が気になるようになった
  • 舌がヒリヒリして痛い
  • 舌がもつれて話しづらい
  • 味が分からなくなってきた

このうち、舌の痛み、話しづらい、味が分からないなどの自覚症状がある場合は、日常生活に支障をきたすおそれもあるので、専門の医療機関を受診しましょう。

主な原因は「唾液の分泌量の減少」 加齢、薬の副作用、病気等が引き金に

原因として考えられているのは、次のようなものです。

  1. 加齢に伴う唾液の分泌量の低下
  2. 閉経などによる女性ホルモンの分泌量の減少や自律神経のバランスの乱れ
  3. ストレス
  4. 不規則な生活習慣
  5. 口呼吸
  6. 喫煙
  7. 医薬品の副作用
  8. 糖尿病や腎臓疾患などの病気によるもの

このうち、中高年の女性に多く見られる原因となっているのは(1)と(2)とされます。特に女性の場合、生理や妊娠・出産、授乳等によって、体内の水分量が減りやすく、その期間も必然的に長くなります。これらの条件が合わさることで、男性よりも女性に多く見られると考えられているのです。
また、若い女性で自覚症状を訴える人が増えているのは、主に(3)や(4)が原因とされています。ストレスがかかって唾液の分泌量が減少するのは、自律神経のバランスが乱れているから。会社の面接を受ける時や人前に出て話す時など、誰でも緊張する場面で口が渇いた経験があると思います。これが、自律神経のバランスが乱れている状態です。

ドライマウスの対処法

食べ物をよく噛む
唾液は、食べ物を噛めば噛むほど分泌されます。ちなみに、食事の欧米化やファーストフードが増えたことで現代人は食べ物を噛まなくなり、唾液の分泌量が減っているといわれています。

ストレスをなくす
ドライマウスが進行すると、日常生活にも支障が出るおそれがありますので、自分自身に合ったストレス解消法を見つけましょう。

ストレスを上手に解消

このほか、洗口剤・うがい薬、濡れマスク、ガム・トローチなどが挙げられます。これらは比較的手に入れやすいものですが、用法用量をしっかり守ることを忘れずに。また、口腔内軟膏や人工唾液を使用する方法もありますが、主に医療機関で処方されるものです。いずれにしても、個人で判断せずに、医師等の専門家に相談してみましょう。


唾液の働きは体の健康に不可欠


Vol.47

情報提供:(株)家庭薬新聞社

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