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Vol.42

乾燥肌や手足の荒れなどの肌トラブルに保湿効果&角質分解効果で注目 「尿素」って何?

肌の乾燥は表面をカサカサにしたり、化粧ノリを悪くするだけでなく、ターンオーバーを乱して新陳代謝を遅らせたり、皮膚のバリア機能が低下し、シミ、シワなどのさまざまな肌トラブルの引き金になるのです。まさに「乾燥は肌の大敵」であり、肌のコンディションを大きく左右します。特に冬の乾燥肌が気になる人は、加齢とともに肌そのものが持つ水分や皮脂が減り、肌のトラブルを招きやすくなります。そこで今回は乾燥肌対策などでクリームや化粧品などに繁用されている「尿素」について特集しました。

尿素とは

尿素は1773年に発見されました。動物はタンパク質をはじめとした窒素化合物を取り入れて不要になった分は分解して尿と一緒に排泄されますが、尿素はその尿の中に含まれます。
尿素の働きとしては、皮膚の水分の蒸発、吸収、保持する作用をつかさどるNMF(天然保湿因子)の主要成分の1つで、水に馴染みやすい性質を持つため、肌の水分を保ち乾燥を防ぎます。また尿素は、皮膚表面の角質を作るタンパク質に作用し余分な角質を除く働きもあり、潤いを保つだけではなく、肌をツルツルにする作用も併せ持っています。尿素は本来が生体成分(皮膚組織)で、毒性などの心配が少ないので、肌に安心して使用できます。

悩ましい「冬の乾燥肌」

冬特有の乾燥は、シワの原因になり、肌の老化を一気に進めます。空気が乾燥していると、肌が荒れたり、シワが気になったりと、肌のトラブルを実感しがちです。冬は寒さと大気の乾燥のため、肌は皮脂膜ができにくく、また壊されやすいので潤いが失われ、荒れてきます。

乾燥肌のメカニズム

体温調整のため皮膚への血流量が低下→潤いの原料となる栄養素が少なくなる→角質層から水分が飛び肌が乾燥する→角質層の表面がめくれ上がる→角質細胞が水分を失ってさらにかさつく→皮膚のバリア機能低下→肌の外側から細菌、アレルギーを引き起こすアレルゲンなどの刺激物質や紫外線の侵入→さらなる肌のトラブル・老化

元来が生体成分で、毒性などの心配が少ない

尿素は、昔から角質を柔らかくするために抗角化症薬として外用薬に広く使われている成分です。元々が生体成分(皮膚組織)であることから、毒性などの心配が少なく、安心して使えるというメリットがあります。
尿素というと何となくイメージは悪いですが、その名の通り、尿の中から発見されたため、名付けられたわけです。実は工業分野や農業分野、そして化学分野においても非常に重要な化合物です。
尿素は、成人では1日でおおよそ30gほどの尿素を排出するといわれます。これほど大量に作られるのは、尿素が窒素化合物の代謝の最終的な形のためです。動物はタンパク質をはじめとした窒素化合物をたくさん取り入れて、不要になった分は分解して尿と一緒に排泄されます。
窒素化合物の分解された最も単純な姿はアンモニア(NH3)ですが、実はこれは有毒であり、そこでアンモニアを安全な尿素の形に変換して貯えておき、たまったら捨てるという方式を採用しているのです。とはいっても尿素は、ただの老廃物というわけではなく、筋肉や組織の中にもかなりの量が存在しています。

Vol.42

情報提供:(株)家庭薬新聞社

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