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身近に潜む危険に注意 油断大敵『食中毒』

食中毒とは、食中毒の原因となる「細菌」や「ウイルス」が付着した食品や、「有毒・有害な物質」が含まれた食品を「食べる」ことによって、腹痛・下痢などの「健康被害が起こる」ことです。日本は衛生環境が著しく改善されたものの、高温多湿の風土に加え、刺身などの生ものを好む国民性などから、食中毒事件は後を絶ちません。中でも梅雨の時期は、雨が降ったり気温が高くなったりして、菌やカビが繁殖しやすい「温度と湿度」の好条件を満たす時期ですが、最近は食品流通の広域化、気密性の高い高性能住宅の出現などにより、食中毒は一年中、起こるようになったといっても過言ではないでしょう。食中毒に感染してからでは“後の祭り”です。万全の予防を心がけましょう。

主な食中毒菌

サルモネラ菌 牛・豚・鶏などの食肉、卵などが主な原因食品。特に近年では鶏卵のサルモネラ汚染率が増加し、卵内にも菌が認められることがあるため注意が必要。これまでに卵焼きやオムレツ、手作りケーキやマヨネーズなどからもサルモネラ食中毒が起こっています。
病原性大腸菌 病原大腸菌とは、腸炎を起こす大腸菌。腸管組織侵入性大腸菌、腸管病原性大腸菌、腸管毒素原性大腸菌、腸管凝集性大腸菌、腸管出血性大腸菌の5種類があります。いずれも食品や飲料水から口を通って感染します。
腸管出血性大腸菌 O-157を主とし、他にもO-26などが有名。この菌は毒性の強いベロ毒素を放出し、溶血性尿毒症症候群を合併することがあるので、最も危険な菌の一つとされています。
腸炎ビブリオ 細菌性食中毒の中で、最近まで最も発生件数の多かったものが腸炎ビブリオによる食中毒。この細菌は海水や海中の泥に潜み、夏になると集中的に発生します。ただし、熱に弱く、100℃では数分で死滅し、5℃以下ではほとんど増殖しないという性質があります。
黄色ブドウ球菌 ブドウ球菌は自然界に広く分布しています。この細菌が食中毒を起こすのは、汚染された食品の中で毒素をつくる時だけ。さまざまな食品の中で増殖し、毒素は熱や乾燥にも強いという性質があり、充分な注意が必要です。
カンピロバクター 最近になって発生件数が増え、注目されている食中毒菌。普段は鶏や牛などの腸に棲み、食品や飲料水を通して感染します。少量で感染し、人から人へ直接感染したり、ペットから接触感染する事例もあります。
ボツリヌス菌 土壌に広く分布していて、海や湖の泥の中にもいます。びん詰、かん詰、真空包装食品など、酸素が含まれない食品中で増殖し、強い毒素をつくります。致死率の高い恐ろしい細菌として知られています。
ウエルシュ菌 もともと自然界に広く分布し、土や水中、健康な人の便の中などにいます。特に牛、鶏、魚の保菌率が高く、食肉や魚介類の加熱調理食品が原因になりやすいといえます。
セレウス菌 河川、土の中など、自然界に広く分布しています。普段は芽胞といわれる植物の種子のような形をしていて、適当な栄養や温度が与えられると発芽します。食べたあとの残り物などを好み、さまざまな食品から感染します。
エルシニア 5℃以下でも増殖する低温細菌です。エルシニアには5種類ありますが、食中毒を起こすのはそのうちの2種類。普段は主に家畜などが保菌し、汚染された食肉などを通じて感染します。加熱調理を心がければ、完全に予防することができます。
ノロウイルス 冬季を中心に,年間を通して胃腸炎を起こします。人の体内(主に小腸)でのみ増殖します(食品中では増殖しない)。感染者のおう吐物やふん便等から二次感染を起こすことがあります。

冷蔵庫に潜む食中毒の危険性

卵を摂取することで感染しやすい病因物質

サルモネラ菌

サラダおよび生野菜を摂取することで感染しやすい病因物質

カンピロバクター、病原性大腸菌、
腸管出血性大腸菌、エルシニア

食肉およびその加工品を摂取することで感染しやすい病因物質

サルモネラ菌、カンピロバクター、
エルシニア、ウエルシュ菌

調理パンを摂取することで感染しやすい病因物質

黄色ブドウ球菌

びん詰、かん詰、塩漬を摂取することで感染しやすい病因物質

ボツリヌス菌

魚介類を摂取することで感染しやすい病因物質

腸炎ビブリオ

二枚貝を摂取することで感染しやすい病因物質

ノロウイルス

乳を摂取することで感染しやすい病因物質

サルモネラ菌

乳製品を摂取することで感染しやすい病因物質

サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌

おにぎりを摂取することで感染しやすい病因物質

病原性大腸菌、黄色ブドウ球菌

食肉や野菜のスープを摂取することで感染しやすい病因物質

セレウス菌(下痢型)、ウエルシュ菌

穀類及びその加工品を摂取することで感染しやすい病因物質

セレウス菌(嘔吐型)
情報提供:(株)家庭薬新聞社

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