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Vol.38

注目集める伝統ハーブで生活習慣病対策 『ギムネマ・シルベスタ』+『エルカンプーレ』

近年、糖尿病に悩む人が増えています。糖尿病は過食や肥満、運動不足、ストレスなどが引き金となって起こるもので、従来は中高年層に患者が多いといわれていましたが、昨今の生活環境や食生活の悪化に伴って糖尿病とは無縁とされていた若年層にも増えています。そんな中で注目されているのが、伝統ハーブの「ギムネマ・シルベスタ」と「エルカンプーレ」です。

糖分の吸収をカットするインドハーブ「ギムネマ・シルベスタ」

Q:ギムネマ・シルベスタとは?

A

ギムネマ・シルベスタはインド原産のガガイモ科のつる性植物の一種です。2000年の歴史を持つインド伝承医学のアーユルベーダにも取り上げられており、糖尿病の民間薬として、現在でも広くインド国内で使用されています。

Q:ギムネマ・シルベスタの葉を噛むと、甘味を感じなくなるのは?

A

それはギムネマ酸の中に含まれるグルクロン酸(甘味を呈するブドウ糖と極めて似通った構造を持つ)の働きによるものです。
イギリスの科学者フーパーがギムネマ・シルベスタの葉から甘味を抑制する働きのある成分を抽出し、これをギムネマ酸と名付けました。
ギムネマ・シルベスタを食前に摂ると、このギムネマ酸の中に含まれているグルクロン酸という成分が、間違って甘味を感じる受容体に作用し、本来、糖が識別されるべき部位に結合すると、砂糖の分子が近くに来ても受容体との接触が妨げられるため、甘味を感じなくなると考えられ、食欲を抑えるといわれます。

Q:ギムネマ・シルベスタがインドで長く、糖尿病の妙薬として利用されてきたのは?


ギムネマ・シルベスタ
A

ギムネマ・シルベスタの葉に含まれる成分の働きで、舌の味覚を感じる細胞に作用し、一時的に甘味の味覚を抑えてしまうためです。
古くからインド人は、長年の食経験の延長線上でギムネマ・シルベスタには、糖分の甘味を消す働きがあるとして、ヒンディー語で「グルマール」、つまり「糖を壊すもの」という別名を与えたほどです。

Q:これまでギムネマ・シルベスタについてどのような研究が行われてきましたか?

A

主な研究成果を紹介します。

  • (1)インドでは1930年、8人の糖尿病患者にギムネマ・シルベスタ葉の粉末0.6gを毎食後飲ませ、3ヵ月観察したところ、8人中2人の血糖値が正常化したと記されています。
  • (2)1983年、健常者10人と糖尿病患者6人に乾燥ギムネマ・シルベスタ粉末の抽出物2gを1日に3回15日間投与する調査が行われ、その結果、健常者、糖尿病患者の両方で血糖値が低下しました。
  • (3)1984年には、インスリン依存型糖尿病患者にギムネマ・シルベスタの高濃度抽出物を400mg/日を2年以上投与したところ、次第に血糖値が低くなり、インスリン投与量も少なくなったという研究報告が出されています。
  • (4)日本のある国立大学の研究では、ギムネマ酸の効用についてラットを使用して実験した結果、ギムネマ酸が小腸において、ブドウ糖の吸収を抑制することが分かりました。またその効果の時間は約2時間継続し、そしてまた元の吸収状態に戻ることが報告されています。

このようなことから食前にギムネマ・シルベスタを摂取すると、ギムネマ酸が腸で働いて、腸管から糖が吸収されるのを抑制することが期待でき、ギムネマが余分な糖を体の外に排出してくれるのでダイエットに効果的と考えられています。また、食事を摂ると血糖値が上がり、すい臓からインスリンが分泌されます。糖尿病の場合、このインスリンの分泌が正常でないため高血糖を起こしてしまいます。ギムネマ・シルベスタを摂ると食後の急激な血糖値の上昇を防ぐとされ、すい臓にインスリン分泌の負担を減らすことが期待されます。

Vol.38

情報提供:(株)家庭薬新聞社

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