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寒さは大敵 冬の「循環器系障害」に注意

「循環器」とは、体液を決まった形で流動させるための器官、つまり循環器の体系を指すものです。具体的には、血液の通り道である血管と、血液を循環させる役割をする心臓などをまとめ、循環器系と呼びます。特に冬の寒さは循環器に障害を招く大きな要因であり、心疾患から死に至る人も多いので、注意が必要です。

血液を運ぶ血管の働き

血流のメカニズム

血管系は、動脈、細動脈、毛細血管、細静脈、静脈から構成されます。血液は総てこれらの血管系で運ばれます。
動脈は丈夫で柔軟性や弾力性があり、心臓から血液を送り出す時などの、非常に高い血圧にも耐えることができます。また弾力性があることで、心拍と心拍の間に心臓が拡張している時も自然に狭くなり、血圧を維持するのに有用です。
動脈はより細い血管へと枝分かれしていき、最終的には細動脈と呼ばれる非常に細い動脈になります。
毛細血管は、心臓から血液を運ぶ動脈と心臓へ血液を戻す静脈の間をつなぐ、非常に細く壁の薄い血管です。毛細血管の薄い壁を通して、酸素と栄養分は血液中から組織内へ移動し、老廃物は組織内から血液中へ移動します。
血液は毛細血管から非常に細い細静脈へ、さらに静脈へと入り、心臓に戻ります。

血圧について

心臓から血管に血液が押し出されて、その血液の流れによって血管内に圧力が生じます。これを血圧と呼んでいます。動脈内の血圧は、心臓がギュッと絞られた時(収縮期)に最高になり、これを最高血圧といいます。逆に開いた時(拡張期)に最低となり、これを最低血圧といいます。
正常な血圧は収縮期で130mmHg以下、拡張期で80mmHg以下です。
血圧はさまざまな生理的条件により変動します。

  1. (1)体格:腕の太い人は細い人よりも高めに出る傾向があり、これは血管の周囲の組織が厚いためと考えられます。
  2. (2)性差:女性は男性に比べて低い傾向があります。
  3. (3)時間差:一般に夜間の睡眠中は最も低くなります。これは夜間には副交感神経が作用し、血管が拡張するからです。
  4. (4)精神興奮:感動したり、激しい感情の動きがあった時は上昇します。特に神経質な人ほど敏感。
  5. (5)気温:暖かい時は低下し、寒い時には上昇します。皮膚の血管の収縮と拡張によるものと考えられています。

主な循環器系の病気

高血圧症
血圧は加齢とともに上昇してきますが、その上昇度が著しいものが高血圧です。高血圧が持続すると、全身のさまざまな臓器に血管障害が生じ、脳血管障害や心臓病(心不全、狭心症、心筋梗塞など)、あるいは腎臓病を起こしやすくなります。
動脈硬化症
動脈硬化とは動脈壁が硬く、厚くなって血液を適切に流す機能が損なわれる病変の総称です。
狭心症
狭心症は心臓の筋肉(心筋)の収縮に必要な酸素が不足して、胸痛などの症状を起こす病気。その症状は、締め付けられるような、焼け付くような、重いものが乗ったような、などと表現される前胸部の痛みまたは圧迫感です。左胸部やみぞおちなどに起こることもあります。また、のどや歯、左腕、背中に痛みが広がることもあります。
心筋梗塞
心筋梗塞は、心臓にある冠状動脈の動脈硬化により血管内が狭くなり、血液の流れが悪くなり発生します。冠状動脈が塞がると約40分後から心筋は壊死(えし)してしまいます。この状態が心筋梗塞です。また多くの急性心筋梗塞は、胸部に激痛、締めつけられるような感じ、圧迫感等の症状が現れます。多くは胸痛が30分以上続いて冷や汗を伴い、重症の場合はショック状態になります。
心室細動
心室細動は心室の筋肉が規則的に収縮しなくなり、不規則に細かく痙攣しているだけの状態をいいます。心室細動になると心室のポンプが機能せず、血液を送り出せなくなります。その結果、血圧がほぼ無くなり、意識は消失して、その後も心室細動が続くと死に至ります。また心室細動が自然に収まることは稀です。
不整脈
正常な脈拍を逸脱するものを不整脈と呼びます。 症状としては(1)動悸、胸部不快感、胸のつまる感じなどの自覚症状(2)心臓のポンプ機能の障害(めまい、失神、息切れ、倦怠感など)が見られます。
心内膜炎
心臓の内側を覆っている心内膜に細菌などの病原微生物が感染して起こる病気。細菌感染による場合が多いですが、真菌などによる感染の場合もあり、感染性心内膜炎と呼ばれています。心内膜炎には、急激に症状が現われる急性心内膜炎と、発症の時期がはっきりせずに徐々に症状が出てくる亜急性心内膜炎があります。
情報提供:(株)家庭薬新聞社

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