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貧血、免疫強化、メタボ対策などで話題の母乳などに含まれる機能性タンパク質 ラクトフェリン

生まれたばかりの赤ちゃんに母親の「初乳」を与えると、免疫力がついて病気にかかりにくくなるとされています。その免疫力をつける正体が「ラクトフェリン」。赤いタンパクとも呼ばれるラクトフェリンは、母乳中のタンパク質の約10%~30%を占め、母親が生まれたばかりの乳児に微生物、ウイルスなどの外敵から体を守るために与える糖タンパク質の一種。このラクトフェリンが、貧血対策などに加え、最近ではメタボリックシンドロームなどの生活習慣病対策としても期待が寄せられています。

ラクトフェリンに期待される効果

  • 鉄吸収作用(鉄分と結合して体内に吸収しやすくする)
  • 活性酸素抑制作用(酸化作用の強い活性酸素の働きを抑える)
  • 骨密度改善(骨密度を改善し、骨の健康を保つ)
  • ビフィズス菌増殖作用(腸内善玉菌のビフィズス菌を増やす)
  • 抗菌・殺菌作用(体に有害な細菌の活動を抑制)
  • 内臓脂肪低減効果(内臓脂肪を低減させる)

鉄分吸収を促進し、貧血予防

ラクトフェリンには鉄と結合しやすい性質があります。腸内では鉄分の吸収を促し、貧血の予防と改善をする鉄イオンと結合して、細菌が生きていくために必要な鉄分を奪い、細菌の生存や増殖を抑制します。またラクトフェリンを用いれば、少量の鉄でも効率よく吸収できるとされています。

腸内細菌を整え、腸の働きを促す

ラクトフェリンには腸内の悪玉菌を減らし、善玉菌の増殖を助け、整腸作用を助ける働きに加え、強力な抗菌作用があります。ラクトフェリンはさまざまな悪玉菌に対して抗菌作用を持ちますが、特にビフィズス菌を守り、増やすことによって、多くの健康効果が期待できます。その一環として食中毒を引き起こす大腸菌やサルモネラ菌の増殖を抑制するともされています。

活性酸素を除去

活性酸素は過酸化脂質という有毒作用のある物質を連鎖的につくります。これが細胞膜や遺伝子を次々と破壊し、がん、老化、心臓病などの元凶となります。ラクトフェリンには活性酸素除去作用があり、生活習慣病の予防、改善に役立つとされています。


内臓脂肪低減効果

ある研究によると、ラクトフェリンを2ヵ月間摂取したところ、腹部CT断面の内臓脂肪面積で22%減、ウエストサイズで4%減の有意な内臓脂肪低減効果を確認しました。

免疫力を高め、病気を予防する

腸には腸管免疫と呼ばれる免疫システムがあります。現代人は日々、ストレスにさらされ、肉を好み、インスタント食品に頼っている傾向にありますが、これでは腸内細菌のバランスが崩れ、悪玉菌が優位な状態になりがちです。これが生活習慣病やがんの発症を招く要因ともなっているのです。腸管免疫の活性化に伴い、悪玉菌の生育に必要な鉄を奪うため、悪玉菌は増えにくくなります。一方、乳酸菌などの善玉菌は鉄分をあまり必要としません。病原菌や寄生虫に感染した動物にラクトフェリンを食べさせた実験では、菌数減少や生存率が高くなる効果が報告されています。

アレルギーや花粉症を防ぐ

私たちの体は、ウイルスや細菌など、異物である「抗原」が侵入した時、それに対抗する防御物質の「抗体」をつくり、排除するよう働きます。すると再び、その抗原が入ったとしても、素早く攻撃を仕かけて病気を未然に防ぐことができます。人間はこの免疫の力によって外敵から身を守っています。しかし、本来は正しく作用するはずの免疫が過剰に反応することがあります。これをアレルギー反応といいます。その代表格が花粉症。ラクトフェリンは小腸の上皮細胞を刺激して、腸内のIgA抗体を増やし、アレルゲンが体内に入ってくるのを防ぎます。またT細胞に働きかけ、IgE抗体の働きを低下させるため、肥満細胞からのヒスタミンの産生を抑え、アレルギーや花粉症から体を守ろうと働きかけます。

ピロリ菌の除去

ラクトフェリンは胃・十二指腸潰瘍の原因となるヘリコバクター・ピロリ菌(ピロリ菌)を包み込み、胃の粘膜に付着するのを防ぎ、体外に排出します。ピロリ菌は弱毒性の病原菌で、感染しても何ら症状を示さないことがほとんどですが、消化器性潰瘍の発症に加え、疫学研究では胃がん、動脈硬化などの慢性病との関係が指摘されています。

情報提供:(株)家庭薬新聞社

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