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Vol.32

必要以上に深刻に考えず、気長に取り組みを 「夜尿症」を考える

夜尿(おねしょ)は、尿をためる膀胱の大きさと、夜間睡眠中に作られる尿量とのバランスが悪く、無意識のうちに尿が膀胱からあふれて下着や寝具等を濡らせてしまう状態をいいます。幼児期は、まだこのバランスが整っていないので、幼児期に見られる夜尿は、発達途上にある生理的な現象と思われ、治療は必要ありません。しかし、5〜6歳を過ぎても頻繁に夜尿する場合は、発達が思うようにいっていないと考えられ、「夜尿症」として生活指導や治療が必要になってきます。夜尿症の子供は、排尿の日内リズムが未熟であるために、夜間睡眠中の抗利尿ホルモンの増加が悪く、尿量の減少が不充分だったり、自律神経のバランスが未熟で膀胱容量の増加が不充分なために、夜間睡眠中に膀胱容量以上に尿ができ、睡眠中に尿意が発生することで、おもらしをすることになります。

夜尿症を治すには

夜尿がなくなるためには、夜眠っている間のオシッコの間隔が夜眠っている時間(8〜10時間)以上に伸びることが必要です。夜眠っている間のオシッコの間隔が伸びるためには、夜眠っている間に腎臓で作られる尿の量が約1/2となり、さらに膀胱の尿をためられる量が1.5〜2倍程度になる必要があります。この睡眠中の尿量の減少と膀胱の尿をためられる量(膀胱容量)の増加のために、オシッコの間隔が9時間から12時間に伸びて、夜眠っている間は排尿しなくすむようになります。夜尿症の子供は、どちらかというと消極的で、引っ込み思案の傾向がありますが、それは夜尿をしていると言う潜在的な負い目の結果であり、夜尿が解決すれば積極的になります。
夜尿症に利用される漢方処方としては、次のものが挙げられます。

白虎加人参湯・・・体力があり、寝ぼけ型で水をよく飲み大量にもらす場合に。

柴胡桂枝湯・・・体力は普通で、心因性要素が強く、緊張すると頻尿するタイプに

小建中湯・・・力はなく、昼間におもらしをしたり、冷え、血色が悪い、疲れやすいなどの症状がある場合に

夜尿症に用いられるツボ 足三里(あしさんり)/陰陵泉(いんりょうせん)/三陰交(さんいんこう)/太谿(たいけい)/太衝(たいしょう)/列缺(れっけつ)
病気のための夜尿に注意

夜尿症(昼間尿失禁)の中には稀に腎臓、膀胱、尿道、脊髄、内分泌、神経、精神などの病気と関係しているものがあります。

(1)発育が遅れている

(2)膀胱炎(尿路感染症)に罹ったことがある

(3)昼間も夜間も間断無く尿が漏れている

(4)便秘がひどい

(5)便の漏らしがある

(6)お尻の皮膚に異常がある

(7)10歳を過ぎても昼間尿失禁がある

(8)睡眠時無呼吸症候群がある

(9)落ち着きがない

−などがある場合には精密検査が必要となります。

Vol.32

情報提供:(株)家庭薬新聞社

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