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Vol.31

ジンジン、ビリビリと気になる嫌な感覚 その「しびれ」、大丈夫?

「しびれ」は手(指)や足、首、背中、肩、顔、腰など体のあらゆる箇所に生じます。しびれは治療が必要な場合と心配のないものがあります。誰もが経験している長時間の正座で足がしびれるような場合は心配いりませんが、脳梗塞、脳卒中、高血圧、脂質異常症、糖尿病、心臓病、頚椎・脊髄・腰椎の病気などが引き金となって、しびれが生じている場合は医療機関での治療が必要になってきます。「温かくなれば治るから」とか「しばらく我慢すれば大丈夫」としびれは放置されがちですが、重大な病気が隠れていることもありますので、要注意。今回はしびれを特集しました。

しびれの種類

「しびれ」という言葉にはいろいろな意味が含まれていますが、おおまかには次の3つの異なった種類があります。

(1)感覚低下
痛みや冷たい感覚、触った感覚が鈍くなったり、全く感じなくなったりすること。
(2)運動麻痺
自分の意思で手足が動かしにくかったり、手足に力が入らない。(筋肉の力が弱くなったり、全く力が入らなくなったりすること)
(3)異常感覚
感覚が鈍くなったり、感じなくなったりするのではなく、安静にしていても、例えば手や足にジリジリとかチクチクとか普通ではない感覚が出現することで、安静にしている時だけでなく、動いた時に起ることもあれば、皮膚を触ったり叩かれたりした時に出現することもあります。

しびれを引き起こす原因

しびれを引き起こす原因としては、脳の病気、脊髄の病気、手足の末梢神経の病気などが挙げられます。
同じしびれでも正座をすると足がしびれるような場合は誰もが経験していますが、このような場合は時間が経つとしびれは治ります。問題なのは病気が原因で生じるしびれ。例えば脳の血管が詰まったり、破れたり、腫瘍などの脳の病気が原因でしびれが生じます。また脊椎に異常があったり、首(頚椎)や腰(腰椎)などの異常で神経が圧迫されたりして、しびれが生じる場合も多くあります。さらに糖尿病の症状として、末梢神経の障害を生じてしびれを起こす場合や、ウイルスの感染や更年期障害、ストレスなどによってもしびれが生じる場合もあります。

しびれを引き起こす主な病気

(感覚や運動の経路を障害する病気なら、どのような病気でもしびれを起こしてくる可能性が)

(1)大脳や脳幹部の障害・・・脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、パーキンソン病、脳炎など

(2)脊髄・脊椎やその付近の障害・・・頚椎症、椎間板ヘルニア、脊髄炎、脊髄空洞症、脊髄腫瘍、悪性貧血など

(3)末梢神経の障害・・・頚腕症候群、手根管症候群、多発神経炎、糖尿病、尿毒症、腫瘍、副甲状腺機能障害など

(4)筋肉の障害・・・多発筋炎など

心配のないしびれ

起床時の一時的なしびれ
→その部分が下になっていたため、圧迫されて血液循環が悪くなったもの。起きてしばらくすれば治る。
同じ作業、機械的な動作を続ける職業などの人の部分的なしびれ
→筋肉の使い過ぎや神経の疲労、圧力によって血流悪化などのため、起こってくる。その作業や動作をやめ、体操などをすれば治る。症状が続くようなら、整形外科で受診を
腕が肩より上に上がらない。肩がしびれて眠れない、痛みのため目が覚めるほどひどく痛むこともある
→四十肩・五十肩が疑われる。肩関節の老化によるもの。温めて動かすことが治療の基本なので、家庭療法でも治すことができるが、症状がつづくようなら、整形外科で受診を
親指・人差し指・中指がしびれたり、手首が痛んだり、しびれたりする
→腱鞘炎の一種である手根管症候群が疑われる。中年の、特に手を使う仕事の女性に多く起こる。症状が続くようなら、整形外科で受診を

医療機関で受診する方がよいしびれ(重大な病気が隠れている場合も)

足のしびれ・痛みに腰痛を伴う
→椎間板ヘルニア、変形性腰椎症、骨粗しょう症などが疑われる。
左右一方だけしびれ、マヒ、頭痛、めまい、ロレツが回らないなどの症状を伴う
→脳卒中の始まりが疑われる。急いで内科医へ受診を。
冷えると手の指が白くなってしびれる
→レイノー病が疑われる。レイノー病とは発作的に四肢の末端に血行障害を起こす病気で、寒冷や精神的緊張があると手の指先が左右対称に蒼白になり、冷感・痛みを伴う。ひどくなると充血・発赤・拍動性のうずきが出てくる。
左右対称にしびれる
→多発性神経炎が疑われる。左右対照的に末梢神経が冒される病気で、化学物質や薬物、栄養障害、妊娠などが原因でも起こるが、最も多いのは糖尿病によるもの。

Vol.31

情報提供:(株)家庭薬新聞社

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