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知っていますか?若さの源 コラーゲンの健康パワー

近頃、コラーゲン配合の化粧品や健康食品が人気を呼んでいます。コラーゲンは世界的にかなり古くから研究がつづけられているものの、一般的には20年程前までは、あまり知られていない存在でしたが、その多面的な優れた働きが解明されるにつれて食品から医療用材料までさまざまな分野から注目を集めています。そこで今回は多方面から注目を集めるコラーゲンについて特集を組みました。

コラーゲンの美肌作用

肌の老化とコラーゲン

肌の老化とコラーゲンは密接な関係にあります。年齢を重ねることでコラーゲンの合成能力が低下することから、表皮細胞の新陳代謝が衰え弾力やみずみずしさが失われ、肌がたるんだり、深いシワが刻まれたり、表面がカサカサに乾いて萎縮が起こり、小ジワが現われたりします。したがってなるべく常にコラーゲンを補給しておくことが、肌の若返り効果を促します。

皮膚のハリとつやを生み出す

皮膚の断面図
架橋と老化架橋

コラーゲンは皮膚のハリとつやを生み出しています。
皮膚は大まかに分類すると、表皮・真皮・皮下組織の三層から成り立っています。女性が美肌を目指して手入れをするのは表皮の部分に当たります。しかし本当に美しい肌を目指すなら、表皮よりも肌の下にある真皮に目を向けるべきでしょう。なぜなら、肌の潤いや弾力性を実際に決定しているのは、真皮の70%を占めるコラーゲンだからです。

コラーゲンの繊維はただ集まって繊維をつくっているだけでは弱過ぎて充分な働きができません。そこで、より合わさったコラーゲンの繊維と繊維の間に橋をかけなければいけません。これを架橋といいます。

架橋は繊維の結合をより強固にするとともに、網目状に張り巡らされた繊維と繊維の間に水分を蓄える役割を果たします。このコラーゲンの性質があるからこそ、肌は柔軟性、弾力性あるいは保湿性を保つことができるのです。

ただし加齢につれて真皮のコラーゲン代謝が衰えると、余計な老化架橋が増えて皮膚から水分が消失し、カサカサに乾くことで、その影響が表皮にシワとなって現われてきます。

老化架橋とは中高年になってコラーゲンの生成が衰えてくると、古いコラーゲンが分解されないために、余分な架橋がどんどんつくられることを指していいます。この架橋は、本来できる場所以外の箇所に無作為にできます。老化架橋が増えると、今度はコラーゲン同士の結びつきが強まり過ぎて、組織が硬くなり始めます。皮膚の水分が失われてシワができるのはこのためで、これも老化現象の原因となります。

カサカサした肌に無数の小ジワ。これらのトラブルはすべて余計な老化架橋の出現によるものです。肌の大敵である老化架橋を防ぐ意味でもコラーゲンの生成を促す必要があります。

また、老化架橋を増やす原因は加齢だけでなく、紫外線や排気ガス、ストレス等が挙げられます。疲労が重なったり、真夏の強い日差しを浴びたりするとシワが増えるのはこのためです。

シミ・ソバカスの沈着にも関与

皮膚の断面図

女性にとってシミ・ソバカスもシワと並ぶ脅威。これもまた真皮のコラーゲンの状態を整えることで、ある程度は避けることができます。

表皮の構造は4つの層に分かれており、上から角質層、顆粒層、有棘層、基底層から成り立っています。新しい皮膚細胞は表皮の最も奥にある基底層でつくられ、少しずつ形を変えて徐々に表面に押し上げられて角質層に到達し、やがてアカとなってはがれ落ちていきます。このような細胞の新陳代謝をターンオーバーと呼び、おおよそ28日周期が理想とされています。

シミ・ソバカスは紫外線や化粧かぶれ、ストレス、病気などによってメラニン色素が異常に多くつくられるために起こります。
メラニン色素は基底層にある色素細胞でつくられます。メラニンは有害な紫外線を吸収して体を守ってくれる物質で、強い紫外線に当たると、皮膚はたくさんのメラニン色素をつくり、肌は黒くなります。若くて、健康な肌であればターンオーバーによって1ヵ月もすればアカとなってはがれ落ちますが、年齢を重ねるにつれて色素細胞によるメラニン合成のコントロールが利かなくなり、メラニン色素が必要以上につくられ、シミやソバカスができます。

シミ・ソバカスはターンオーバーによって、だんだんと上に押し上げられて、そして正常な細胞であれば最後はアカとなって総てはがれ落ちます。しかし基底層での新陳代謝の働きが悪くなると、ターンオーバーの周期が乱れ、シミやソバカスが皮膚表面に居座りつづけるのです。 基底層の機能を根底で支える役割を果たしているのが真皮で、真皮のコラーゲンが変性すると、基底層の細胞の新陳代謝も衰えて、シミ・ソバカスの沈着を許してしまいます。

ヤケドをしたあとの人工皮膚としても実用化 医療分野で活躍するコラーゲン

細胞となじみやすいコラーゲンは医療用材料としてさまざまな形で応用されています。現在、よく知られているところでは、ケガやニキビのあとや、深いシワを伸ばす治療に、これらの皮膚にコラーゲンを注入し、皮膚の形を元どおりにする方法が取られています。
コラーゲンは人工血管、人工皮膚や心臓の人工弁などの材料としてすでに実用化されています。昨今、コラーゲンを使用した医療用品の開発が各方面で進められており、中でも注目されているのが、人工心臓や人工腎臓に代表される人工臓器とコンタクトレンズの開発です。
コラーゲンの人工臓器が実現すると、コラーゲンが細胞になじみやすい特徴があることから、手術を受ける人の細胞が直接、人工臓器になじみやすいことが予想され、実用化に向けて、大きな期待が寄せられているというわけです。

適度な運動とコラーゲンの摂取を心がける 適度な運動はコラーゲンの生成を促す

ある実験で、宇宙空間にロケットで数匹のカエルを送り込み、無重力空間の中で一週間飼育したところ、地上で飼育したカエルより皮膚のコラーゲンが平均で1/5も減少したという報告があり、ちょっとした注目を集めました。これは無重力空間にいたカエルには地上と違い、気圧の負荷・刺激がかからないめ、皮膚のコラーゲンがどんどんと分解され、失われてしまったたためと推測されます。ここからコラーゲンの生成には体内への摂取と同時に運動が必要ということがわかります。運動不足の状態がつづくと、体に適当な負荷がかからないため、次第に体内のコラーゲンが減少していきます。このため、いくらコラーゲンの摂取を普段から心がけても、適度な運動をつづけていなければ、あまり意味がありません。

情報提供:(株)家庭薬新聞社

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