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Vol.20

やっぱり気になる 毛髪知識あれこれ

昨今では20代、30代のうちから脱毛が始まる人が増え、若年層にとって脱毛・薄毛は深刻な問題の1つとなってきています。また、女性の中にも脱毛症に悩む人は年々増加しているといいます。
このような背景には、根本的な原因とともに、不規則な生活や食事の欧米化など生活環境の変化が大きく関わっています。つまり脱毛・薄毛は今やすべての人々が内包している可能性があるといえるのではないでしょうか。
そこで今回のすこやかネットでは、髪に関するさまざまな知識から脱毛の予防、正しいヘアケアに至るまで毛髪の健康について紹介することにします。

髪・頭皮を守る日頃からのケア

現代人の生活と髪のトラブル

髪のトラブルは、髪そのものだけではなく、頭皮の状態や体調などがきっかけに起こることもあります。
現代の生活では、「ストレス」「偏った食事」「パーマ」「カラーリング(毛染め)」「ドライヤー」などで、髪は知らないうちに傷んでいます。たとえ脱毛や薄毛までいかなくとも、「枝毛」「切れ毛」「ふけ症」「脂性」「カラーリングによるかぶれ」などを起こしやすい状態にあります。
最近はさまざまなへアケア製品が市販され、髪に気を遣っている人が多いようです。しかし、間違ったケアにより、逆効果になっている人も少なくありません。
へアケアというと髪の毛のことだけに注目しがちですが、髪を守るためには頭皮や体調を整えることがとても大切です。頭皮、髪、食事などに注目して毎日のケアを行うことが、髪のトラブルを防ぎ、健康な髪を守ることにつながるのです。

ポイント(1)

不健康な頭皮から、美しい髪は生まれません。「頭皮を見れば、髪の状態もわかる」といわれるほど、頭皮の健康は髪の健康と深く関係しています。頭皮にトラブルがあると、その内側にある毛根は、正常に働くことができません。
頭皮のトラブルが、抜け毛や薄毛などを起こしやすくするのです。

●主な頭皮のトラブル
ふけ症
頭皮の細胞は、細胞分裂を繰り返し、最後は「角質細胞」となり、「ふけ」としてはがれ落ちます。「癜風菌」というカビの一種に感染することなどによって、ふけが増えると、毛穴が詰まって、毛根部の活動が悪くなり、抜け毛が増える原因になります。
脂性
頭皮内の浅いところには、「皮脂腺」があり、頭皮の表面を保護したり、髪につやを与えています。しかし、皮脂の分泌が多過ぎると毛穴を塞いでしまうため、抜け毛や薄毛の原因になります。
●シャンプーをする時には

頭皮の余分な脂やふけなどの汚れを取り除くには、シャンプーが最も効果的です。
シャンプーの回数は、1日1回で充分です。何度も洗髪すると、頭皮に必要な脂分まで除去してしまいます。
最初に、脂汚れをきちんと落としてから、シャンプーを使います。頭皮を傷つけないように、指の腹でもみ込むように洗います。シャンプー液を残さないように、しっかりとすすぐのがポイントです。濡れた髪は傷みやすいので、まとめて絞ったりしないよう、気をつけてください。
ふけ症の人は、「抗菌シャンプー」を、脂性の人は「脂性肌用シャンプー」を使用するのもよい方法です。

ポイント(2)

髪は皮膚と同じように、体の栄養状態が現われます。バランスの悪い食事をしていると肌の調子が悪くなるように、髪のコンディションも悪くなります。外食がつづいて栄養が偏ったり、無理なダイエットなどをしていると、髪のつや、潤い、こしなどが失われてしまいます。

●“1日30品目”が理想

髪の主成分は、「ケラチン」というタンパク質の一種です。そして、「ミネラル」がケラチンの合成を促進しています。したがって「肉類や魚、大豆製品」などのタンパク質や、ミネラルを多く含む「海藻」などは、積極的に摂るようにしたいものです。
とはいえ、髪のためにと、肉類ばかりを食べるのはよくありません。“1日30品目”を目標に、バランスのよい食事をとることが大切です。ただし、脂性の人は「動物性脂肪」の摂取を控えめにしてください。

ポイント(3)

髪は、毛根にある「毛母細胞」が分裂してつくられます。分裂を繰り返した毛母細胞は、皮膚の細胞と同じように、徐々に上に押し上げられます。これを「角化」といいます。角化した細胞はそれ以上分裂しません。髪のほとんどは、この角化した細胞です。いわば “死んだ”細胞ですから、傷ついても自分では補修できません。そのため、「リンス(コンディショナー)」や「トリートメント」を使って、髪を紫外線から保護・補修することが効果的です。
リンスやトリートメントには、目体的には次のような役割があります。

  • ・髪の表面に吸着して保護膜をつくる。
  • ・髪の内部に浸透し、シャンプーで洗い流してしまった皮脂や、足りない水分を補う。
  • ・枝毛等の傷んだ部分を補修する。

髪の痛みが気にならない人は、リンスで充分ですが、傷みのひどい人は、トリートメントを使用するとよいでしょう。ただし、シャンプーと同様、頭皮に残らないようにしっかりすすぐことが大切です。なお脂性で髪がべたつくという場合は、リンスなどを使う必要はありません。

●ヘアケア用品を選ぶ時のポイント

シャンプーなどのへアケア用品は、自分の肌質に合ったもので、気持ちよく使えるものを選びましょう。頭皮のタイプと肌のタイプは同じと考えて構いません。なお、髪を洗った直後や翌朝に、ふけやかゆみがある場合は、シャンプーが肌に合っていない可能性があるので使用を控えてください。

ポイント(4)

深酒・喫煙・睡眠不足をしないように心がけましょう。
飲酒そのものが髪に悪影響というわけではありませんが、深酒で体の機能が低下すれば、髪も元気がなくなります。また生活習慣の上でも、お酒を飲むと食事の質がおろそかになったり、酔って帰って髪も洗わずそのまま寝てしまい、昼間の整髪剤やホコリを頭皮に残したままということにもなるので要注意です。
また、タバコはそのニコチンが自律神経を刺激し、血管を収縮させます。すなわち頭皮の血行が悪くなることにつながり、タバコは髪にはよくないのです。
何度も繰り返しますが、体に悪いことは髪にだって悪いのです。もちろん睡眠不足も同じこと。特に髪の栄養を取り込んでいる毛根部分が弱まるので毛が抜けやすくなります。睡眠不足が続けば、健康な髪もパサついたり、ツヤを失ったり不潔な印象になってしまいます。そうなると、いろいろなケアをしていても、「あの人汚い」の一言であっさり片づけられてしまうので、努力が報いられるためにも睡眠不足解消は不可欠なことなのです。

ポイント(5)

髪問題における頭皮の大切さは充分説明したかと思いますが、ここでは頭皮のマッサージについて説明します。髪の栄養は頭皮の毛細血管が運んでくるのですが、血行促進には直接頭皮に刺激を与える頭皮マッサージが有効。脱毛しやすい人の多くは頭皮が固いという説もあるくらい。(頭のどこかに指を置いて揺すって、頭皮が動けば大丈夫)。テレビを見ながら、お風呂につかりながら週に2〜3回ほど実行してみては。

ポイント(6)

楽天主義でいきましょう。知られていることですが、クヨクヨ思い悩んだり、ストレスが多くなると、自律神経が緊張して血行や栄養の循環に悪影響を及ぼします。「もうわかったよ!」の声が聞こえてきそうですが、血行が良くなければ、髪は成長しません。頭皮に血液が行き渡らなければ、髪は栄養不足になるのです。そう、クヨクヨは髪の敵なのです。また円形脱毛症も多くはストレスが原因ということから考えても、髪は、量は多くてもデリケートなものだといえるでしょう。
経済状況も悪い昨今、楽天主義でいくのはなかなか難しい面もあるでしょう。しかし、気を楽に持つことが髪のためと頭の片隅で覚えておいてほしいものです。

Vol.20

情報提供:(株)家庭薬新聞社

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