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Vol.20

やっぱり気になる 毛髪知識あれこれ

昨今では20代、30代のうちから脱毛が始まる人が増え、若年層にとって脱毛・薄毛は深刻な問題の1つとなってきています。また、女性の中にも脱毛症に悩む人は年々増加しているといいます。
このような背景には、根本的な原因とともに、不規則な生活や食事の欧米化など生活環境の変化が大きく関わっています。つまり脱毛・薄毛は今やすべての人々が内包している可能性があるといえるのではないでしょうか。
そこで今回のすこやかネットでは、髪に関するさまざまな知識から脱毛の予防、正しいヘアケアに至るまで毛髪の健康について紹介することにします。

毛髪の一生

私たちの髪の毛は、平均で1人約10万本あるといわれています。毎日少しずつ成長し、1ヵ月に1〜2cmほどのペースで伸びています。
また、髪は発毛と脱毛を繰り返しながら、全体として一定の量を保っています。発毛した時は細い産毛の状態ですが、成長するにつれて太く長くなっていき、その後、成長が止まって寿命を終えると髪は自然に抜けてしまいます。

自然な抜け毛と「脱毛」

一般に、洗髪時やブラッシングをする時に自然に毛髪が抜けるもの。成人では、1日に抜けた本数が100本以内であれば自然な抜け毛の範囲内で、髪の量が減ることはありません。しかし、1日に抜けた本数が100本を超える時には、何らかの原因による疑いがあります。

髪の毛の構造
断面図
毛髄質(メデュラ)
髪の毛の芯の役割を果たしています。
毛皮質(コルテックス)
髪の毛の色や質を決定する、重要な部分。水分量や髪の弾力などを決める組織があり、パーマやヘアカラーなどの影響を受けやすいのもこの辺。
毛表皮(キューティクル)
キューティクルと呼ばれる、髪の手触り、つや、柔らかさ、太さなどを左右する部分。

また髪の健康を考える時には、髪の毛だけでなく、頭皮の構造を知っておくことも重要です。
頭皮の表面に出ている部分を「毛幹部」、埋もれている部分を「毛根部」、毛根の下端の丸く膨らんでいる部分を「毛球」といいます。
さらに毛球の下端にある部分は「毛乳頭」。ここには血管や神経が集まっています。「毛乳頭」から栄養補給を受けた「毛母細胞」が分裂、増殖活動を繰り返して髪の毛をつくり、その髪が上に押し上げられて髪は成長しています。
どんなに髪が長くなっても髪の根から栄養を取り入れていることには変わりがありません。

頭皮の構造

ヘアサイクルと脱毛症

ヘアサイクル(毛髪周期)

髪は、絶えず伸びつづけるわけではありません。一定のサイクルで発毛と脱毛を繰り返します。これを「へアサイクル(毛髪周期)」といいます。
髪は、頭皮の内側にある「毛根」という部分でつくられます。毛根には「毛乳頭細胞」があり、その周りには、髪の原料をつくり出す「毛母細胞」があります。毛乳頭細胞が、毛母細胞に髪をつくるように指令を出すと、毛母細胞が分裂して「ケラチン」というタンパク質をつくり、これが積み重なり、長くなって毛髪になるのです。
へアサイクルは、大きく3つの時期に分けられます。
まず、髪がつくられ、成長していく時期を「成長期」といい、約2〜6年続きます。成長期の髪は、全体の約9割を占めています。
髪が充分に成長すると、成長が止まる「移行期」に入ります。毛母細胞は毛乳頭細胞から離れ、頭皮に向かって押し上げられるため、髪をつくる指令が送られなくなります。移行期は約2〜3週間。
その後、髪の成長が完全に止まる「休止期」を迎えます。休止期の髪はいつ抜けてもおかしくない状態で、ちょっとした刺激でも抜けるようになります。休止期は3〜4ヵ月ほどつづきます。

ヘアサイクル

ヘアサイクルの変化が薄毛の原因

健康な人の毛髪には、太い毛と細い毛が混ざっています。細い毛は成長期の若い毛で、毛根にしっかりくっついているために、ちょっとひっぱるぐらいでは抜けません。
一方、太い毛は長い時間をかけて成長したもので、成長期を終えて、移行期を経て休止期に入ると、軽く手ぐしを入れただけでも自然に抜けていきます。
しかし、へアサイクルに何らかの変化が起こると、抜け毛が増えたり、薄毛になることがあります。
例えば、休止期に入って髪が抜けても、次の新しい髪が生えてこなければ、毛髪の本数は減ります。また、成長期の期間が短くなると、毛髪が太く成長する前に抜けるため、完全に成長しない細い毛が増え、薄毛になってしまうのです。

Vol.20

情報提供:(株)家庭薬新聞社

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