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Vol.17

リラックスタイムを彩る薬湯の効果

入浴は1日の疲れを癒す最高のリラックスタイム。昔からの日本人のお風呂好きを挙げるまでもなく、ストレス社会にどっぷりと浸かった現代人にとって、入浴は明日への活力をよみがえらせる貴重な時間であり、ゆっくりと楽しみたいものです。お風呂は単に体を洗うだけの場所から、心身ともリラックスする場所へ、生活レベルの向上に合わせて、バスルームの拡充、充実を図る家庭が増えています。最近はお風呂の効果やリラックス効果をより高めるために、自然素材を利用したり、入浴剤を入れたりして、バスタイムをエンジョイする人が増えています。

全身浴と部分浴について

日本人はお風呂にいると言えば、肩までゆったり浸かる全身浴を思い浮かべますが、足や手など、体の一部分だけ入浴する部分浴という方法もあります。
全身浴のポイントは『肩まで湯船にじっくりと浸かる』ことです。疲れている時にぬるめのお風呂にじっくりと入ると副交感神経の働きが高まり、気持ちを落ち着かせるので、不眠症やストレスの解消などに効果的。疲れている時ほど全身浴がお勧めです。また朝風呂や入浴後に仕事をしたい時は、少し熱いお風呂にして早めに上がると、交感神経が刺激されて心と体をリフレッシュすることができます。
部分浴には手浴、足浴などがありますが、その方法は次のとおりです。

●半身浴・・・ちょっとぬるめのお湯に鳩尾(みぞおち)から下だけつかる方法。心臓があまり強くない人、低血圧やのぼせやすい人にお勧めで全身浴に比べて心臓に負担をかけずに体を芯から温めることができ、新陳代謝を促進し、疲れが取れて冷え症にもよいとされています。

●座浴・・・パスタブや大きめの洗面器にお湯をはり、お尻だけ入浴すること。お尻を温めて清潔にすることで、月経不順、便秘、腸脱炎、痔などの改善に効果的とされています。

●手浴・・・洗面器に熱めのお湯を入れ、手首までつけて温めます。肘浴の場合は肘をつけて温めます。肩こりや腱しょう炎、指先の疲れなどに効果があるとされます。

●足浴・・・洗面器に熱めのお湯をはり、イスに腰をかけてリラックスした状態で両足の足首をつけて温めます。冷え症で眠れない時、立ち仕事で足が疲れた時やむくんだ時、かぜをひいて全身浴ができない時に効果的です。

入浴後の注意点

●お風呂から上がったら、清潔な大きめのパスタオルで、肌をあまりこすらないように、水分をふき取ります。特に薬湯に入ったあとは、肌に薬湯のエキスが染み込んでいる途中なので、やさしく水分をふき取りましょう。

●体をふいたなら、とりあえずバスローブや浴衣などの汗を吸収しやすいものを着て、素肌をさっぱりとさせて汗がひいたあとで、服を着ましょう。

のどが乾いている場合、冷え過ぎていない飲み物を飲む方が賢明です。急に冷たいものを飲むと体がびっくりしてしまうからです。なるべくなら、温かくてさっぱりとしたものが良いでしょう。

●髪の毛を乾かす時は、やさしく充分にタオルで水分をふき取ったあと、ドライヤーで乾かします。ドライヤーはなるべく低温でゆっくりと。


半身浴

30〜40分
のんびりゆっくり半身浴

※あまり高い温度だと湯あたりするのでややぬるめ

座浴

お尻だけを5〜10分間、お湯に浸ける

手浴

5〜10分間
手首の上まで
つかります
マッサージしながら浸かるといいよ
足浴

15分間位
冷めたらお湯をさす
足の裏を押したりマッサージしながら浸かるのもよい


温熱刺激と自律神経のしくみ

リフレッシュしたい朝は熱めに(42℃以上)交感神経を刺激
リラックスしたい夜はぬるめに(38℃〜40℃)副交感神経を刺激
交感神経と副交感神経の働き
器官交感神経副交感神経
瞳孔拡大させる縮小させる
唾液腺量が少なく、濃くなる量が多く、薄くなる
気管広げるせばめる
心臓拍動が速くなる拍動が遅くなる
冠動脈収縮する拡張する
皮膚収縮する不変
血庄上昇する下降する
胃腸活動を抑制する活動を促進する
消化管消化液の分泌を抑える消化液の分泌を高める
膀胱開く(閉尿)弛緩する(排尿)
汗腺汗が濃くなる汗が薄くなる
子宮収縮する弛緩する
白血球数増加する減少する
呼吸運動促進する抑制する

交感神経と副交感神経は、1つの臓器や器官に対して反対の作用をしている。自動的に一方の働きに切り替わることで、体のバランスが保たれる。


Vol.17

情報提供:(株)家庭薬新聞社

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