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睡眠を考える

4つのタイプに分類される不眠

不眠は代表的な症状から、4つのタイプに分類することができます。

(1)寝付きが悪い入眠障害タイプ
ふとんに入って目を閉じてもなかなか眠れない
(2)夜中に何回も目を覚ます中間覚醒タイプ
家の中を歩いたり、ちょっとした物音でもすぐに目が覚めてしまうなど、一旦寝ついても目が覚めやすい
(3)朝早く目が覚めてしまう早期覚醒タイプ
途中まではぐっすりと眠りに入ってはいるが、暗いうちに目が覚めてしまい、その後は寝つけなくなる
(4)熟睡感のないタイプ
一応、眠ってはいるけど、朝になって起きた時にぐっすりと眠ったという満足感がない

社会環境が複雑になり、ライフスタイルも多様化している現代では、不眠の原因も多種多様になっています。不眠の原因がはっきりとしたものは問題ありませんが、はっきりとしないものは病気との関連も否定できません。
数日程度の不眠は旅行や引っ越し等の環境変化が原因によって起こります。また1〜2週間つづく不眠は心配事やゴタゴタ等が原因となっている場合が多く、このようなタイプの不眠は、心理的な痛手が和らいだり、ある程度、心配事が解決すれば、普通に眠れるようになります。長期にわたる不眠は、内臓や心の病気が隠れている場合もあるので、注意が必要です。
不眠が固定化すると不眠症と呼ばれる症状になります。コンピュータが管理する情報化社会や複雑化する人間関係は、快適さの一方で、ストレスを高め、人間の自然な眠りのリズムを妨げます。不眠症は極めて文明的な病気であり、不眠の原因を知り、不眠症に陥らないようにすることは今後ますます重要になるでしょう。ただし、不眠症を強く訴える人の中には、睡眠不足が病気の原因になりはしないかとか、眠らないと疲労がたまって次の日に働けないか−という具合に神経質になっているケースもあります。
もしも不眠がつづいて日常生活に支障が来たすようであれば、専門の医師に相談することも必要です。専門医は大抵の場合、診断や治療のために(1)昼寝も含めた1日の睡眠時間(2)寝つき(3)朝の目覚める時間(4)目覚めの気分(5)睡眠途中で目が覚める回数(6)アルコールや薬に頼って眠る習慣(7)病気にかかっているか−等について尋ねます。

4つのタイプに分類される不眠
不眠を招くとされる主な病気
  • ・精神障害
  • ・糖尿病
  • ・前立腺肥大症
  • ・自律神経障害
  • ・感染症による発熱
  • ・貧血
  • ・高血圧
  • ・皮膚疾患によるかゆみ
  • ・下痢・便秘
  • ・内臓疾患
  • ・関節炎等による痛み
  • ・アレルギー疾患

神経症型とうつ病型

不眠症は大きく分けて、神経症型とうつ病型に分けることができます。
神経症型は自分勝手に睡眠不足と思い込んでいるケースが多く、本当の意味での不眠ではありません。このタイプの人は寝つきが悪いので、「眠ろう、眠ろう」と意識しているケースが多いものです。眠ろうと努力することは大脳皮質を刺激し、活性化して、実は眠りにくくさせているわけです。しかし、一旦、眠るとしっかりと眠っているものです。
これに対して、うつ病型の不眠は本物の不眠症といえます。うつ病型の不眠は寝つきは比較的によいが、3、4時間も眠ると夜中に目が覚めて、以後、なかなか眠ることができません。不眠のほかにはイライラ、食欲不振、体重減少(時には1ヵ月に10キロ以上も減少することがある)、厭世的な気分、時には自殺願望等のうつ病の症状が出てきます。このタイプには睡眠薬による治療が必要であり、そればかりでなく、日中も抗うつ剤を服用し、うつ病そのものを治すことが大切。
不眠は決して、恐ろしいものでも治りにくいものでもありません。ストレスを発散し、適度な運動を心がけて規則正しい日常生活を送ることによって克服されるものです。

不眠解消のための飲酒は慎む

ちなみに、不眠解消のためにアルコール類を飲用することは、なるべくなら慎むべきです。アルコール類を飲むと寝つきはよくても、朝早くから目が覚めてしまうという研究結果も報告されています。寝つきをよくするために飲んでいるうちは大丈夫ですが、次第に量が増えると、結果として肝臓障害を起こしたり、アルコール依存症を招く危険性も潜んでいます。
実際、アルコール依存症の患者の中には眠れないために酒を飲むようになり、アルコールを止められなくなったという人が少なくありません。

不眠解消のための飲酒は慎む
情報提供:(株)家庭薬新聞社

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