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Vol.11

お茶の楽しみ さぁ お茶しましょう

秋から冬にかけては体が冷え、忙しさから心に余裕がなくなり、ストレスを抱え込みやすくなりますよね。そんな時、好きな時間に1杯のお茶でホッと一息入れませんか? 一人のお茶もみんなと一緒のお茶もおいしく滝(い)れましょう。今回はお茶のいろいろについて特集してみました。
さぁ、好みの器で好きなお茶を滝れたら、アロマテラピーのようによい香りがリラックスさせてくれるでしょう。

中国が起源で完全酵素茶の“紅茶”

紅茶もツバキ科の常緑樹から作られた完全発酵茶です。
紅茶は中国が起源。現在の産出国はインド、スリランカ、インドネシア、東アフリカなどへ拡大しています。産地の気候、収穫期、葉の大きさ等により、違う味や香りを持ち4000〜5000種あるといわれています。

紅茶ができるまで オーソドックス製法
  • 摘採(てきさい)→一芯二葉(1つの茎に若葉2枚と新芽)の形で行われる。15〜20kgの葉から紅茶の葉になるのは約5g。
  • 萎凋(いちょう)→摘んだ葉を萎凋槽に入れ、温風に8〜10時間当て、水分を取り除く
  • 揉捻(じゅうねん)→しおれた葉を揉捻機(ローリングマシーン)にかけ、葉汁を出す。茶葉の細胞が壊れ、発酵が始まる
  • 玉解(たまどき)→もまれた葉が塊になるので、ほぐしてまた揉捻機にかけて発酵を促す
  • 発酵→温度25〜26℃、湿度90℃の発酵室へ運び、ここで紅茶のコクや香りができ上がる
  • 乾燥→発酵を止めるため、熱風で短時間に乾燥させる。これで「荒茶」ができる
  • 等級区分→荒茶を外見から大きいものと小さいもの等に区分けする
  • 鑑定→ティーテイスターにより紅茶の味、香り、色などをチェックし、品質や価格の資料ができる
  • 配合→ティーブレンダーにより20種類以上の原紅茶をブレンドし、商品としての紅茶をつくり上げる
紅茶の等級

紅茶の品質の良し悪しではなく、茶葉の大きさと形状による区分のことです。

(1)
OP=オレンジペコー
F=フラワリー(一芯二葉の芽が含まれたもの)がついたものはFOP
(2)
P=ペコー
(3)
PS=ペコースチップ
(4)
S=スーチョン

頭にB=ブロークンはカットした葉、最後にF=リファニングスやD=ダストは粉末状を指します。
その他の頭にTGやGがついた等級はゴールデンティップ(Tippy Golden)のこと。金色の芯芽が入ったもので、特定時期しか収穫できない貴重なものです。
等級別、蒸らしの時間の目安

オレンジペコー(OP)=約3〜5分
ブロークンオレンジペコー(BOP)=約2〜3分
ブロークンオレンジペコーファニングス (BOPF)
=約2分
ティーパックの場合=約1分


紅茶をおいしく淹れる「ゴールデンルール」

(1)ティーポットを使う
丸型ポットの方がジャンピング(ポットの中で茶葉が浮き沈みして動くこと)が起きやすく、旨味が引き出される
(2)茶葉を正確に量る
カップ1杯につき、大きい茶葉はティースプーン山盛り1杯、小さい茶葉は中盛り、または小盛りで1杯とする
(3)くみたて、沸かしたてのお湯を入れる
紅茶に合う水は、水道からくんだばかりの水(空気をたくさん含み、酸化カルシウム量の少ない軟水)
(4)しっかり蒸らす
お湯を注いだら、すぐポットに蓋をして、茶葉を蒸らす。ポットの中ではタンニンとカフェインが結びつき、まろやかさとコクが出る
紅茶の効能

生の茶葉には、タンニン、カフェイン、タンパク質、ビタミン、ミネラル、炭水化物、脂質などが含まれていますが、紅茶の製造工程で、失われる成分もあります。紅茶の成分の多くは、タンニンとカフェインです。
タンニン→紅茶のコク、渋味を出します。主成分はカテキンで、抗酸化作用、抗ガン作用、抗菌作用、血圧上昇や動脈硬化を抑制する働きがあります。
カフェイン→眠気覚まし効果、利尿作用、強心作用、脂肪の燃焼に働きかけるため、ダイエット効果もあります。

他にもこんな利用法があります
  • 出がらしは消臭に
  • 紅茶の茶葉を焼いた煙で虫除け
  • 冷やしたティーパックで日の疲れをとる
  • 紅茶染め

など

紅茶の種類

産地と種類 特徴
インド
ダージリン 世界三大銘茶の1つ。麗しい香りと風味から「紅茶のシャンパン」と称される。産地はヒマラヤ山岳地帯。4〜5月に収穫されるFOPタイプはストレートティーがおすすめ
アッサム ダージリンよりも東のアッサム地方で、収穫期は3〜11月。ストレートティーやミルクティーにも合う。ブレンド用の原茶やティーパックに使用される
ニルギリ ニルギリ地方はアラビア海に面した西ガーツ山脈の丘陵地帯。紅茶の味はセイロンティーに似ている。80%がBOPタイプで、独特の芳香と味わいはミルクティーやアイスティー向き
ドアーズ アッサムの西にあたる。秋に収穫されるものが良質。さっぱりとした味。ほとんどがブレンド用かティーパック用
スリランカ(独立前・セイロン)
ウバ 世界三大銘茶の1つ。濃く抽出するとカップのふちに金色の輪を描くことから「ゴールデンリング」と称される。収穫は6〜7月頃のものが最良で、ゴールデンリングが楽しめる。香りはほのかに甘く、コクがあり、タンニンの含有量が多く、渋味が強い。ストレートティーやミルクティーに最適
ディンブラ ウバの反対側で栽培され、1〜2月に収穫されたものが良質。タンニンは口当たりが良い。ほのかにバラのような香りがする
ヌワエリア ウバとティンブラの間でつくられる。フレッシュな香りとおだやかな風味は、ストレートティーがおすすめ
キャンディ タンニンが少ないので、渋味がない。透明感のあるアイスティーができる
ルフナ 渋味が少なく、中国茶に似たスモーキーな香りとコクがあり、中近東諸国に大量に輸出されている人気の紅茶。ミルクティーに合う
中国
キーマン ダージリン、ウバと並ぶ世界三大銘茶の1つ。ヨーロッパでは「中国茶のブルゴーニュ酒」と絶賛されている。栽培地は安徽省。ランの花にも似た濃厚な香りで、ストレートティーやミルクティーに合う
ラプサンスーチョン 産地は福建省。発酵後、くん製した紅茶で、強いスモーキーフレーバー。ヨーロッパでは高級品の1つとされている。ストレートティーやミルクティーで
インドネシア
ジャワ 年間を通じて栽培。さっぱりとクセのない口当たりなので、アイスティーがおすすめ
スマトラ ジャワよりも風味があり、セイロンティーに似ている
アフリカ
ケニア 赤道直下のケニア周辺で栽培。ほのかに甘く、クセのない味。ティーパック用

Vol.10

情報提供:(株)家庭薬新聞社

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