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Vol.2

Vol.3 ガンに匹敵する死因「血栓症」の引き金 「血液ドロドロ」に要注意!

日本人の3大死因と言えば、悪性新生物(ガン)、心疾患、脳血管疾患が挙げられますが、そのうち心疾患の約9割を占める心筋梗塞と、脳血管疾患で増加傾向にあるとされる脳梗塞は、血管内で血液の塊が生じることで血流が止まってしまう「血栓症」が引き起こすものであり、統計的にはガンに匹敵する死因とされています。この血栓症を誘発するのが、最近、話題となっている「血液ドロドロ」。食べ過ぎ・飲み過ぎ、運動不足、そしてストレスといった生活習慣の乱れから、血液の汚れや血流の滞りに活性酸素の弊害が加わって引き起こされるものですが、特にコレステロールや中性脂肪値が気になる中高年層が増加傾向にある中、場合によっては突然死を招きかねない恐ろしい疾病だけに充分な注意が必要。ただし、日常の生活態度に気をつければ、予防・改善できる病気でもありますので、その辺の対策をしっかり頭に入れて実践することが肝要です。

出血していない時にも血栓ができる 過食・過飲・ストレス・タバコが元凶…

血栓症が引き起こす主な疾患
  • 高血圧
  • 動脈硬化
  • 脳梗塞
  • 心筋梗塞
  • 肺塞栓症
  • 老人性認知症
  • 痔…

人は、生まれながらにして傷を負えば血を止めるメカニズムを備えています。例えば、血管が破れると血中の血小板が傷を負った部分に集まって凝集し、血栓(白色血栓)を形成します。ただし、これは破れた血管に対する応急処置であり、つづいて破れた血管を治すため、トロンビン酵素から血中にフィブリンという繊維状物質ができて、白色血栓を網のように覆います。この中には赤血球と白血球も入り混じり赤色を帯びるため、これを赤色血栓、または混合血栓と呼んでいます。

これらの血栓が止血処理を行ったあと、破れた血管は細胞増殖で回復されますが、必要がなくなった血栓は、血栓溶解酵素・ウロキナーゼの作用で分解・溶解され、さらに血小板が凝集した白色血栓はマクロファージに食い尽くされて結局、血栓は仕事が終われば消えてしまいます。

このような止血反応は、人の生命を維持する上で極めて重要なものであり、その役割を果たす血栓は本来、人の体に欠かせないものなのです。

ところが、この血栓が何らかの原因で出血していない時にも発生し、血管内に残ってしまうと、逆に生命を脅かす存在になります。これが、「血栓症」なのです。

血栓症を起こす原因として挙げられるのが、コレステロールや中性脂肪値の異常による「高脂血症」です。脂肪を過度に摂取したり、過酸化脂質の多い加工食品を食べ過ぎると高脂血症にかかりやすくなりますが、そういう意味で、血栓症は食生活と密接な関係にあるといえます。

さらに、腸内の細菌が排出した内毒素の生成により、血液凝集を促進する酵素・トロンビンが活性化することも原因に挙がりますが、この辺は、ストレスの影響が大。また、内毒素は腸から門脈を通して肝臓に運ばれると、処理されるものですが、肝炎や肝硬変、または過度の飲酒による肝機能障害が見られるとその能力が低下し、やがて内毒素が血中に入り込んで血栓症を起こすことになります。

加えて、コレステロールの中でもLDL、いわゆる悪玉コレステロールが活性酸素の影響を受けて発生する「酸化LDL」が血栓形成の大きな誘因になるとされており、活性酸素を誘発する喫煙習慣も血栓症の引き金に。こう見ていくと、過食、過飲、ストレスにタバコといった生活習慣病を招く好ましくない要因がここでも大きくクローズアップされるようです。

特に、高血脂症は目立った自覚症状もなく、日頃からのチェックやケアを怠ると密かに進行してしまいかねないもの。ただ、手足の冷えやしびれ、腰痛、疲労感、肩こり、無力感などの症状が現われる場合は、体のどこかに血栓が生じていることを疑ってみる必要はあります。

この血栓症、放置しておくと、やがて脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓症など命に係る重篤な病気を引き起こしかねないものだけに、日頃からの予防対策が重要です。定期的に健康診断を受けてコレステロールや中性脂肪値、また血圧などのチェックを行うと同時に、バランスの取れた規則正しい食生活で「血液サラサラ」を心がけるようにしましょう。

Vol.1

情報提供:(株)家庭薬新聞社

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