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Vol.1 忍び寄る影!あなたは大丈夫ですか?「生活習慣病」

世界一の長寿国となった日本ですが、その一方では食生活をはじめとする生活環境の変化に伴って「生活習慣病」の増加が社会問題化しているのが実情です。

気になる生活習慣病

肥満

年代別肥満の状況

肥満は、高脂血症や高血圧、糖尿病などの生活習慣病の発症に深く関わっており、さらに腰痛や膝等の関節症、消化器系疾患などを引き起こす要因ともなります。

肥満になる原因としては、遺伝的要因だけでなく、運動不足をはじめ、食べ過ぎ、不規則な食事、偏食、早食いなどの生活習慣が大きく影響しているといえましょう。

肥満かどうかの判定は、一般的に体格指数であるBMI(Body Mass Index)がよく用いられます。計算方法は、【BMl=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)】となります。25以上が肥満と判定され、18.5未満は低体重とされています。22の時が最も病気になりにくいといわれています。

また、肥満には2つのタイプがあります。皮下脂肪型肥満は「洋ナシ型肥満」といわれ、ヒップの周囲が特に太っています。これに対し、内臓脂肪型肥満は「リンゴ型肥満」といわれ、胴体の中央部が膨れた体型をしており、ウエストが太いのが特徴です。中でも、内臓脂肪型肥満は高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病を発症しやすく、将来、心臓病で死ぬリスクも高いといわれています。

ただ、内臓脂肪は消費されやすいという特徴を持っているので、生活習慣の改善に努めれば、その改善効果が現われやすいのも事実です。ゆっくりとした全身運動が効果的とされており、毎日の生活の中で運動不足の解消を心がけると同時に、食事に気を配り、なるべく脂肪分や糖分を少なくして摂取エネルギーを減らすようにしましょう。

高血圧

年代別高血圧者の割合

血圧とは、心臓から送り出される血液が血管の壁に加える圧力のことです。適度な圧力があることによって血液は体のすみずみまで行き渡ります。心臓は収縮と拡張を繰り返しポンプのような働きをしています。

心室の収縮時には血液を送り出すので血圧が上がり、心室の拡張時には大動脈の血液量が減るので血圧が下がります。心室収縮時の血圧を最高血圧、心室拡張時の血圧を最低血圧と呼んでいます。血圧は、活動状況、体調、精神状態などでも変動するほか、寒さなどの温度でも変化する時があります。

高血圧は、この最高血圧と最低血圧が正常範囲を超えて高くなった場合を指します。

日本高血圧学会が策定したガイドラインによると、高血圧とは「収縮期血圧(最高血圧)140以上、または拡張期血圧(最低血圧)90以上」と定義されています。ただし血圧は常に変化し一定しないものなので、血圧がこれらの範囲に入ると、いきなり危険な状態に陥るというわけではなく、反対に正常血圧の範囲だからといって全く安全というわけでもありません。ある程度、継続した血圧測定が大切です。

高血圧を招く要因としては、加齢とともに血管が老化し血圧が高くなるほか、▽遺伝的体質▽塩分の摂り過ぎ▽肥満、運動不足▽慢性的なアルコールの過剰摂取▽喫煙▽ストレス▽性格(せっかち、イライラしやすい、攻撃的などの性格は自分でストレスを作りやすい) ‐ などが挙げられます。

高脂血症

高脂血症の診断基準
・総コレステロール→220mg/dl以上
・中性脂肪→150mg/dl以上
・LDLコレステロール→140mg/dl以上
・HDLコレステロール→40mg/dl未満
これらのいずれかになると高脂血症と診断されます。

高脂血症は、血液中に中性脂肪やコレステロールなどの脂質が増え過ぎた状態のことで、血液がドロドロになった状態ともいえます。

高脂血症を放置しておくと、脂質が血管壁に付着して血管を狭くし、高血圧や動脈硬化を引き起こすだけでなく、心臓病や脳卒中を招きやすい状態に陥ってしまいます。

コレステロールは、主に善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)に分けられます。LDLはコレステロールを全身の細胞に運び、余ったコレステロールは動脈瘤に残ります。一方、HDLは動脈瘤に残されたコレステロールを回収して肝臓に運びます。いずれも体にとって必要なものですが、両者のバランスが崩れ、LDLが増えてHDLが減ると血液中に脂質が増え動脈硬化を招く原因ともなります。

野菜や魚が嫌いで肉が好きな人、糖分の多い清涼飲料水などを毎日飲む人、タバコをよく吸う人、間食の多い人、早食いの人、ラーメンの汁を残さず飲む人などは、高脂血症の疑いが濃厚です。

高脂血症を予防し、血液をサラサラに保つためには、▽動物性脂肪を控える▽食物繊維を充分に摂る▽EPA・DHAの豊富な青背の魚を積極的に食べる▽適度な運動▽充分な睡眠▽禁煙 ‐ などに心がけることが大切です。

糖尿病

厚生労働省の糖尿病実態調査結果によると、糖尿病が強く疑われる人(約740万人)と糖尿病の可能性を否定できない人を合わせた合計が約1,620万人と報告されています。日本人の10人に1人が糖尿病かその疑いがあり、また50代男性では4人に1人で、高齢になればなるほど増えているのが実情です。

糖尿病は代謝障害の一種で、インスリンというホルモンの作用不足によって血液中のブドウ糖が、エネルギーとして充分に利用できなくなる病気です。初期の自覚症状としては「体がだるい、疲れやすい」「すぐのどが渇く」「トイレが近い」「体重減少」「食べても食べてもお腹がすく(多食傾向)」「手足の痛み」などが挙げられます。

糖尿病の成立要因として、遺伝的体質のほか、年齢、過食、肥満、運動不足、精神的ストレスなどが考えられますが、糖尿病の予防には生活習慣の改善が欠かせないといえましょう。

情報提供:(株)家庭薬新聞社

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